プロメセラとメディパル、革新的な肝疾患治療法を日本市場に導入するパートナーシップを結ぶ

プロメセラとメディパルの業務提携について



2019年11月12日、プロメセラ(Promethera Biosciences S.A.)と株式会社メディパルホールディングスは、業務提携契約を締結しました。この提携は、革新的な細胞由来治療薬「HepaStem」の日本市場における臨床試験と流通を支援することを目的としています。

提携の背景



プロメセラは、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や慢性肝不全の急性増悪(ACLF)、尿素サイクル異常症(UCD)など、医療ニーズが高い疾患を対象とした細胞医薬品の開発を進めています。ACLFに関する臨床試験は、欧州でフェーズⅡa相試験として2019年に進行中であり、24名の患者登録が完了しています。NASHに対するフェーズⅡa試験も、同年5月に欧州で開始されています。このような背景から、メディパルはプロメセラへの追加出資を行うことで、両社の協力をさらに強化し、革新的な治療法の日本導入を加速させることを目指しています。

具体的な取り組み



今回の業務提携では、メディパルが有する超低温下での医薬品流通の技術とノウハウを活用し、治験の段階から製品の流通を支援します。また、HepaStemの発売後に向けた安定的な流通体制の構築も視野に入れています。メディパルが培ってきた経験と専門知識が、この新しい治療法の普及に大きく寄与することが期待されています。

パートナーの展望



プロメセラの社長兼CEO、John Tchelingerian氏は、「日本での肝臓移植は年間430件であり、これは米国の約8,000件と比較して非常に少ない数字です。このため、日本においても肝疾患に対する効果的なソリューションが求められています。メディパルとの緊密なパートナーシップは、これらのニーズに応えるものとなるでしょう」と述べています。HepaStemの日本市場への導入は、重度の肝疾患に苦しむ患者にとって大きな進展となる可能性があります。

一方、メディパルの代表取締役社長、渡辺秀一氏は「HepaStemは、肝疾患で苦しむ患者にとって有効な治療選択肢となるでしょう。NASHは肥満やメタボリックシンドロームの増加に伴い、急激に増加している疾患です。したがって、効果的な治療法に対するニーズも高まっています。メディパルの超低温流通機能を駆使して、プロメセラの製品開発と流通をサポートできることを大変嬉しく思います。」と意気込みを語っています。

会社情報



Promethera Biosciences S.A.


  • - 所在地: ベルギー王国モン・サン・ギベール市
  • - 代表者: President & CEO John Tchelingerian
  • - 事業内容: 肝臓疾患に対する再生医療技術を用いた他家細胞医薬品の開発・製造
  • - 公式サイト: promethera.com

株式会社メディパルホールディングス


  • - 所在地: 東京都中央区
  • - 代表者: 代表取締役社長 渡辺 秀一
  • - 事業内容: 医療用医薬品等卸売事業、一般用医薬品卸売事業などを展開
  • - 公式サイト: medipal.co.jp

この業務提携により、日本における革新的な肝疾患治療法の実現が期待されており、今後の展開が注目されます。

会社情報

会社名
Promethera Biosciences S.A.
住所
Watson & Crick Hill | Rue Granbonpré, 11 B-1435 Mont-Saint-Guibert
電話番号

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