Raspberry PiでのHDMIパソコン切替器の実装
ラトックシステム株式会社が自社のHDMIパソコン切替器シリーズにおいて、人気のシングルボードコンピュータであるRaspberry Piとの互換性を確認したというニュースが舞い込みました。これにより、Raspberry Piと他のPC(Windows、Mac)との間で、作業環境をスムーズに切り替えることが可能となります。
動作確認の詳細
今回の検証で確認されたことは、Raspberry PiのHDMI出力とUSBポートがHDMI切替器の入力ソースとして利用できるということです。これにより、ユーザーは1台のHDMIディスプレイとUSB機器(キーボードやマウスなど)を使って、異なるデバイス間での切替えを簡単に行うことができるのです。ただし、Raspberry Piを利用する際には、ディスプレイの解像度を手動で設定する必要がある点には注意が必要です。
動作確認済みのRaspberry Pi環境
動作確認には最新のRaspberry Pi OS(64-bit)が用いられ、いくつかのモデルで詳細な性能評価が行われました。具体的なモデルとその特徴を以下に示します。
- - Raspberry Pi 3 Model B: HDMI×1(1080p 60Hz)、USB2.0 Standard A×4
- - Raspberry Pi 4 Model B: microHDMI×2(4K 60Hz※、デュアル出力時は4K 30Hz)、USB3.0 Standard A×2、USB2.0 Standard A×2
- - Raspberry Pi 5: microHDMI×2(4K 60Hz)、USB3.0 Standard A×2、USB2.0 Standard A×2
注意: DSI出力には対応しておらず、HDMIコネクタを標準装備していないモデルでは別途変換アダプターが必要です。
確認済みのHDMIパソコン切替器
ラトックシステムが確認したHDMIパソコン切替器の中には、高機能なものが揃っています。
- - 4K60Hz デュアルディスプレイ対応 HDMIパソコン切替器(モデル: RS-260UH2-4K)
- - 8K60Hz/4K120Hz デュアルディスプレイ対応 HDMIパソコン切替器(モデル: RS-260UH2-8K)
- - 4K60Hz対応 HDMIパソコン切替器(2台用)(モデル: RS-260UH-4K)
- - 8K60Hz/4K120Hz対応 HDMIパソコン切替器(2台用)(モデル: RS-260UH-8K)
- - 4K60Hz対応 HDMIパソコン切替器(4台用)(モデル: RS-460UH-4K)
- - HDMIパソコン切替器(2台用)(モデル: RS-230UH)
- - 4K HDMI ディスプレイ / USBキーボード・マウス パソコン切替器(モデル: RS-250UHDP-4K)
- - デュアルディスプレイ対応 HDMIパソコン切替器(モデル: RS-250UH2)
これらの製品は2025年10月時点での情報に基づいており、一部の製品については動作確認が行われていないことがありますので、詳しくは公式サイトをチェックすることをおすすめします。
HDMI切替器の利点
HDMIパソコン切替器の魅力は、周辺機器を複数のパソコンで切り替えて一元的に操作できることです。これにより、作業スペースをスッキリと保つことができ、必要な周辺機器を個別に用意する手間を省くことが可能です。接続も簡単で、ボタン一つで異なるデバイスへの切り替えが行えます。
さらに、4K対応のモデルは映像や文字が鮮明に再現されるため、写真編集や動画視聴など、特に高精細な作業に適しています。デュアルディスプレイ対応の製品を選べば、2画面を同時に使うこともでき、業務効率が大幅に向上します。
会社概要
ラトックシステム株式会社は1983年に設立され、本社は大阪市西区に位置しています。多様なインターフェース技術の開発や、パソコンやスマートフォン関連の製品を幅広く展開しており、ユーザーのニーズに応え続けています。公式サイトでは、最新の製品情報やサポート情報が掲載されていますので、ぜひご確認ください。