光触媒技術の取り組み
2020-06-26 14:30:21

岩手県、光触媒技術を活用した空気抗菌装置の導入が始まる

光触媒技術による新たな試み



岩手県では、最新の光触媒技術を用いた空気抗菌装置「カザノイア」が県庁、県立図書館、三陸鉄道宮古駅に導入されました。この取り組みは、公共の空間における衛生環境の向上を目指すもので、地域の安全を守るための重要なステップとなっています。

光触媒技術の背景



このプロジェクトの発端は、株式会社釜石電機製作所の専務取締役である佐藤太郎氏の一言から始まりました。佐藤氏は光触媒に関する知識がほとんどない中で、技術開発に着手しました。しかし、光触媒が持つ有害物質の分解能力に惹かれたと同時に、大気汚染や環境問題への貢献が必要であるという使命感が芽生えたそうです。

17年にわたる研究と開発を経て、同社は岩手県工業技術センターと共同で独自の光触媒技術を確立しました。対象ともなったのは、岩手県の主力産業である農水産業で、特に畜舎など過酷な環境下での効果を確認してきました。また、最近では酒蔵の清潔な環境が求められる麹室への導入も行われています。

「カザノイア」の導入と期待



今回、釜石電機製作所から提供された「カザノイア」は、県の公共施設や三陸鉄道の駅舎に設置されることで、県民の安全と安心を確保することが期待されます。光触媒技術は、新型コロナウイルスの防止にも効果的とされており、その検証も進められる予定です。岩手県知事の達増拓也氏は、新型コロナウイルス対策への期待を寄せつつ、県の伝統工芸品を取り入れたデザインにも高い評価を示しています。

光触媒とは?



光触媒技術とは、光を使って化学反応を促進し、有害物質を分解する仕組みです。一般的には酸化チタン(TiO₂)が使用され、これによって様々な汚れや臭気を取り除くことができます。この技術は、環境整備や生活品質の向上に大いに貢献しています。

釜石電機製作所の歩み



1949年に創業した釜石電機製作所は、元々モーターやポンプの整備を手がけていましたが、近年は空気環境事業へシフトし、独自の光触媒技術を搭載した製品の製造・販売を積極的に行っています。これにより、地域への貢献がさらに強まっています。

今後、釜石電機製作所は、光触媒技術を通じて岩手県民の健康と安全を守り続けることでしょう。感染症対策や環境問題に立ち向かうこの取り組みが、地域全体に広がることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社釜石電機製作所
住所
岩手県釜石市甲子町第9地割171-4
電話番号
0193-23-8151

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