氷川神社の挑戦
2025-10-06 08:22:13

氷川神社が推進する「鎮守の杜100年プロジェクト」とは

「鎮守の杜100年プロジェクト」成功の秘訣



2025年3月21日から6月20日までの期間に実施されたクラウドファンディングは、武蔵一宮氷川神社と一般社団法人グリーンフォーが共同で推進した「鎮守の杜100年プロジェクト」において、目標金額を大きく超える達成率326%を記録しました。このプロジェクトに寄せられた支援者の数は延べ779名、総額は1,633万5,000円に上り、武蔵野銀行グループのクラウドファンディングにおける最高額となりました。

この成果は、国内外からの多くの支持を受けたことで実現しました。沖縄から北海道まで、多くの方々がこの取り組みに共感し、支援の輪を広げることができました。この資金を元に、氷川神社の参道にある27箇所の改善予定地と9箇所の落ち葉ストックエリアにおいて、土壌環境の改善と植樹作業が行われる予定です。しかし、森づくりや環境再生には「終わり」はありません。プロジェクトは、今後も継続して行われていく必要があります。

氷川参道の重要性



武蔵一宮氷川神社の参道は全長2kmで、関東全域に広がる水系の重要な拠点です。この長大な参道の土中環境を改善し、植樹を行うことは、地元の雨水を地下に浸透させるために極めて重要です。この活動は都市型水害の防止に貢献し、木々が蒸散を行うことで「自然のエアコン」としての役割も果たします。

このプロジェクトでは、土中環境の専門家である高田造園設計事務所が指導し、持続可能な「風土の森」の再生を目指しています。具体的な手法としては、浸透溝や石敷浸透盤を設置し、雨水を地中に導く方法などがあります。また、密植による苗木の栽培、縄文盛土を用いた土壌再生も行います。これらを行うことで、土壌の透水性や通気性、保水性が高まり、豊かな土中環境が再生されます。

プロジェクトの背景と意義



近年、氷川神社の参道では高木の立枯れや根上がりが深刻な問題となっています。原因は、通行による踏圧や落ち葉の清掃による土壌の透水性の低下です。このプロジェクトは、土中環境の専門家、高田宏臣氏の指導のもとで長期的な再生計画を進めています。

このプロジェクトは、以下の三つの主要なビジョンに基づいて進められています。
1. 循環する森の形成: 健全な土壌環境を整え、多様な樹木が根付き、豊かな生態系を確保。
2. 地域の環境改善: 複数の災害に強い都市づくりを支援。
3. 教育活動の拠点形成: 地域活性化や環境問題に関心を持つ学生が集える場としての機能。

今後の支援募集



プロジェクトの目標は達成されましたが、今後も森の再生は続きます。そのため、green4では引き続き支援を受け付けています。企業・団体・個人からの寄付や協賛が必要です。これにより、次世代に豊かな森を残すことができます。公式サイトでは、その支援方法について詳しい情報が掲載されています。

氷川神社の想い



武蔵一宮氷川神社の権宮司である東角井真臣氏は、氷川参道が地域住民の誇りであり次世代に受け継ぐべき財産であると強調しています。このプロジェクトは、生態系豊かな森の再生を通じて、人間と自然が共存する理想的な都市を目指しています。

新たな取り組み:green4ユースの発足



次世代リーダー育成と環境教育を目的に、green4では「green4ユース」を立ち上げました。中高生や大学生が主体となり、自ら企画・発信を行っています。若い力を集め、この素晴らしいプロジェクトを次世代へつなげていく活動が期待されています。

このように、氷川神社と一般社団法人グリーンフォーの「鎮守の杜100年プロジェクト」は、地域の環境問題に対する重要な取り組みです。今後も多くの方々の参加と支援を期待しています。


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会社情報

会社名
一般社団法人グリーンフォー
住所
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-414-1
電話番号
090-7631-9067

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