日本財団災害ボランティアトレーニングセンターが注目を集める
公益財団法人日本財団ボランティアセンター(日本財団ボラセン)は、2023年3月に茨城県つくば市にオープンした
日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(略称:VTC)が、
プレスリリースアワード2025のBest101に選出されたことを発表しました。このアワードは多くのエントリーの中から優れたプレスリリースを認めるもので、特に注目された点は、民間による災害支援のあり方を根本から変えることを目指している点です。
災害支援の新モデル
VTCは、災害発生時における緊急支援のための人材や資機材を整え、民間として初めて設立された実働型の災害支援拠点です。特筆すべきは、重機やダンプカーなど16台の資機材を備え、災害ボランティア向けの専門的な研修を行うことにあります。具体的には、重機の操縦技術や災害支援の知識を習得し、緊急時には、これらの資機材を貸し出し、技術を持つボランティアを派遣することが可能です。
選ばれた理由
この取り組みについて、株式会社メディアジーンの高阪のぞみ氏は、「日本初の民間災害支援拠点の開設は、市民の力を活かす取り組みであり、未来の展開を期待させるものである」と称賛しています。また、株式会社プレジデント社の星野貴彦氏も、「民間主導のやり方で災害支援を根本的に変えようとする意気込みが素晴らしい」と評価しています。
災害時の備えと平時のトレーニング
VTCは、単なるトレーニング施設にとどまらず、災害発生時には即戦力として機能する拠点です。2025年10月には、実寸大の建物を用いた家屋訓練棟が完成し、さらなる実践的な教育が可能になります。この施設は、ボランティア活動の初心者から、災害現場での具体的なスキルを身につけるための研修を行っており、自信を持って活動できる人材育成に力を入れています。
日本財団の実績
これまでに、
日本財団ボラセンでは、東日本大震災を始めとする様々な災害現場に、延べ15,000人以上のボランティアを派遣してきました。これにより、経験豊富な技術系ボランティアの育成にも注力し、2021年から2025年までで約7,000人が研修を受講しています。
最後に
日本財団災害ボランティアトレーニングセンターは、今後も災害支援の新たなモデルを目指し、市民の力を活かした社会貢献の活動を続けていく意向です。私たち全員が、これらの取り組みに注目し、自身の役割について考えるきっかけとしたいものです。