新しい教育支援システム「Dr.シンプラー 2010タブレットPCマネージャー」
ゼッタリンクス株式会社(本社:東京都荒川区)は、2023年9月30日に全国の小中学校向けに新製品「Dr.シンプラー 2010タブレットPCマネージャー」を発売した。この新しいシステムは、Windows(R)タブレットPC上でMicrosoft(R) Officeを活用した授業を効果的に支援するために設計されている。
発売の背景と意義
近年、政府は「フューチャースクール事業」や「地域雇用創造ICT絆プロジェクト」、「学びのイノベーション事業」などを推進しており、教育現場ではタブレットPCを活用した新しい授業スタイルが実験的に導入されている。これに伴い、デジタル教科書や一人一台の情報端末、無線LANなど、教育環境の整備が進められている中、小中学校ではタブレットPCを活用した授業支援アプリの需要が高まっている。
「Dr.シンプラー 2010タブレットPCマネージャー」は、これらのニーズに応える形で開発された。従来の「Dr.シンプラー 2010クラスマネージャー」の上位版として、特に手書き操作を強化し、子どもたちが直感的に使えるツールを提供することを目指した。
主な機能と特徴
1. ワンタッチでのアプリ起動
新たに搭載された専用ランチャー機能により、児童や生徒はペンを使ってワンタッチでWindows(R)アプリを起動したり、フォルダを開くことができる。これにより、授業中の操作がスムーズに行える。
2. 手書きツールの充実
Word 2010用に特化した手書きツール「手書きリボン」が追加されたことで、ペンを使った描画がより簡単に行えるようになった。また、OneNote(R) 2010用のペン操作リボンも用意され、直感的な操作が可能である。
3. 一括設定機能
先生側のPCから、児童・生徒側のランチャーボタンを一括設定できる管理ツールが搭載されている。授業の進行に合わせてアプリケーションやフォルダをあらかじめ配置しておくことで、授業運営がさらに効率的に行える。
4. 参照先フォルダの一括制御
先生は管理ツールを使って、児童・生徒側PCのWordやPowerPoint(R)の設定を一括で管理することが可能だ。写真やイラスト等の参照フォルダを一元管理することで、教育活動の効率化が図れる。
5. 個別フォルダ管理の導入
児童・生徒は自分の学年やクラス、名前を選択することで、サーバー上の個人フォルダに簡単にアクセスできる。これにより、作成した文書や作品の管理が容易になり、個別の学びを支援することができる。
動作環境
このシステムは、Windows Server(R) 2003 R2、Windows Server(R) 2008をベースに動作し、児童・生徒側PCはWindows(R) XP(SP3以上)、Windows Vista(R)(SP1以上)、またはWindows(R) 7日本語版に対応している。また、Microsoft(R) Office 2010(32ビット版)が必要である。
会社の紹介
ゼッタリンクス株式会社は、ゼッタテクノロジー株式会社の子会社として、2011年に設立された。主に学校向けのICT授業支援システムの企画・販売を行っており、教育現場でのデジタル化を推進することを社の使命としている。
公式サイト:
Zetta Linx
新たな教育支援システムの登場により、今後の授業がどのように進化していくのか、非常に楽しみである。