冬募金キャンペーン
2025-11-10 14:35:53

ロヒンギャ難民女性支援のための冬募金キャンペーンが始動

冬募金キャンペーン開始



国際協力NGOであるAAR Japan(難民を助ける会)は、冬の募金キャンペーンを11月にスタートし、引き続き難民支援への協力を呼びかけています。このキャンペーンは、特にロヒンギャ難民の女性や少女が直面する厳しい現状を少しでも和らげることを目指しています。

ロヒンギャ難民の増加とその現状



2017年、ミャンマーの少数民族ロヒンギャに対する武力弾圧が始まり、多くの人々が隣国バングラデシュへと逃れました。以来8年が経過し、コックスバザールの難民キャンプでは水・衛生環境や保健医療サービスが改善されてきたとはいえ、依然として多くの課題が残されています。特に、キャンプに暮らす人々の数が増え続ける中で治安が悪化し、女性や子どもたちはより深刻な状況に直面しています。

女性たちが直面する過酷な現実



男性優位の文化が根強い難民キャンプ内では、性被害や家庭内暴力が日常的に発生しています。ロヒンギャの少女たちは早期婚や望まない妊娠のリスクに直面し、教育や就労の機会が限られてしまいます。これにより、彼女たちの将来の選択肢が狭まっているのが実情です。

AARの取り組み



AARは、物資配付や衛生環境の整備をはじめ、女性の権利と安全を守る活動に力を注いでいます。難民キャンプ内には女性専用の施設を設け、家庭内暴力や性被害に対する心理的サポートを提供しています。また、ワークセラピーや性教育に関する啓発セッションも実施し、女性たちが積極的に社会参加できる環境を整えています。さらに支援対象を子どもや若者にまで広げ、協力団体との連携を強化しながら活動を継続しています。

国内外での支援活動



ロヒンギャ難民の例に限らず、世界中の難民女性や女の子たちが同様の苦境に立たされています。AARはウガンダにおいて性被害から守る取り組みを行い、ケニアでは教育の中退を防ぐ活動にも着手しています。また、ウクライナでは戦争の影響で母子避難民が増加し、彼女たちの安全なシェルターなどの支援も行っています。

事務局長・古川千晶の思い



2017年、現場で見たロヒンギャ難民の女性たちの姿は、今でも私の心に強く残っています。川を渡り、命からがら避難してきた彼女たちには、悲しい過去の傷跡があります。故郷に帰る希望が持てない中でも、女性たちの尊厳を守り、未来に希望を持てるよう、AARはこれからも活動を続けていきます。アメリカの人道援助予算削減の影響もあり、難民の生活環境は厳しさを増していますが、支援の手を伸ばすことが求められています。

募金のお願いと支援の利用



皆さまからの寄付は、バングラデシュを含む18カ国での支援活動に活用されます。私たちAARは東京都より認定NPO法人として認定されており、寄付は控除対象として利用できます。この冬、ぜひともご協力をよろしくお願い申し上げます。

詳しい情報はAAR Japanのウェブサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人 難民を助ける会
住所
東京都品川区上大崎2-12-2ミズホビル7階
電話番号
03-5423-4511

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