デジタル大臣来日
2019-03-04 08:00:05
台湾のデジタル大臣が語る新たな合意形成プロセスの重要性と実践
台湾のデジタル大臣、唐鳳(オードリー・タン)さんが来日し、官民の合意形成を学ぶワークショップを開催することが決まりました。唐鳳さんは、2016年に35歳という若さで台湾のIT担当大臣に就任し、テクノロジーを駆使して社会の透明性を推進している注目の人物です。
今イベントでは、彼が手掛ける「vTaiwan」という対話プラットフォームや「社会創新実験中心」を通じて、多様な関係者同士の協働による新たな合意形成のプロセスが紹介されます。特に、台湾のシビックテック団体「g0v」のメンバーも参加し、実際の対話プロセスを体験することが期待されています。このテーマは、昨年11月にカナダ・トロントでも大変好評を博したものです。参加者は、具体的な社会課題をテーマに自由に意見を交わし、より良い法改正や制度設計について議論を深める機会が提供されます。
このワークショップは、2019年3月9日と10日の二日間に渡り、異なるテーマで実施されます。初日は「デジタルトランスフォーメーション時代の本人確認」を扱い、二日目は「古都鎌倉から始まる多様で”らしい”生き方」としてテレワークについて考えます。
唐鳳さんは、過去のインタビューで「断絶は、自由な社会のみなもと。多様性があるからこそ生まれたもの。」と語っており、その言葉は現代社会におけるマルチステークホルダーとのコミュニケーションの大切さを示唆しています。異なる背景を持つ人々が一堂に会し、共に意見を交わすことで生まれる新しいアイデアの重要性が強調されています。イベントでは日本語と英語の両方で進行され、通訳も用意されるため、幅広い参加者がスムーズに参加できる環境が整っています。
このワークショップは、官民協働による参加型の制度設計を目指す「Code for All Program」として実施され、一般社団法人コード・フォー・ジャパンや一般社団法人Pnikaが共催、またg0vやvTaiwan、PDISが協力して行われます。地元の鎌倉市役所も後援し、地域に根差した取り組みとなっています。
合意形成における新たなアプローチを体験し、今後の社会構築に役立てるための貴重な機会となることでしょう。デジタル時代における法制度の設計や流通のあり方をお考えの方々にとって、有意義なイベントになること間違いありません。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
会社情報
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一般社団法人 コード・フォー・ジャパン
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