日立社員執筆の「認証と認可 Keycloak入門 第2版」が登場
このたび、株式会社日立製作所の中村雄一氏と田畑義之氏が共著した書籍「認証と認可 Keycloak入門 第2版」が、4月8日にリックテレコムから出版されます。本書は、クラウドネイティブなJavaフレームワークQuarkusに基づいたKeycloakの基本的な理解から、実際の構築方法までを詳細に解説しています。
Keycloakとは
Keycloakは、認証と認可を管理するためのオープンソースソフトウェアで、各種サービスへのシングルサインオンを提供し、APIのセキュリティを確保する機能を備えています。2023年にはCloud Native Computing Foundation(CNCF)のプロジェクトに正式に追加され、クラウドネイティブな認証・認可管理の代表的なツールとして、世界中で注目を集めています。
認証と認可の重要性
近年、クラウドを基盤としたサービスが急速に普及する中で、リスク管理の観点からも認証や認可の重要性が増しています。本書では、Keycloakを用いた認証と認可の仕組み、API認可の実装、シングルサインオンの設定方法など、実際のユースケースに基づいたアプローチを紹介しています。
具体的には、Keycloakのアーキテクチャ変更に伴い、新たにQuarkusに適応した構築方法や、セッション確保の重要性の解説も強化されています。
対象読者
この書籍は、特に以下のような方々を対象としています:
- - クラウドエンジニアとして、認証や認可を本格的に学びたい方
- - CNCFプロジェクトであるKeycloakに興味がある方
日立の取り組み
日立は、Keycloakの開発において重要な役割を果たしており、金融、公共、交通、産業分野など多岐にわたる用途に対して、セキュリティを考慮したシステムの開発をプレサポートしています。上流工程のコンサルティングから基盤の構築・運用まで、トータルな支援を行っており、今後はDevSecOpsを実現するプラットフォームエンジニアリングにも力を入れていく方針です。
また、CNCFの活動にも参加しており、国内外のOSS団体と連携して、オープンソースの推進とコミュニティの活性化に貢献することを目指しています。
書籍情報
- - 書名: 認証と認可 Keycloak入門 第2版
- - 著者: 中村 雄一、田畑 義之 など
- - 発行会社: 株式会社リックテレコム
- - 価格: 4,840円(税込)
- - 刊行日: 2025年4月8日(予約受付中)
- - 商品ページ: リックテレコム
今後も日立のOSS戦略に注目が集まる中、書籍から得られる知識を活用し、クラウドネイティブの実践に向けた第一歩を踏み出しましょう。