進化する視覚支援技術:ViXion01SとAcrodea IoT
最近、視覚支援技術の分野で注目を集めているのが、ViXion株式会社が開発したオートフォーカスアイウェア「ViXion01S」です。新たに、このデバイスのスマートフォンアプリケーション開発にWHDCアクロディアの「Acrodea IoT」が採用されることが発表され、今後の展開に期待が高まっています。
ViXion01Sとは?
「ViXion01S」は、自動でピントを調整することができるオートフォーカス機能を備え、近くの物から遠くの物までをスムーズに識別できるアイウェアです。このデバイスは、見ようとする距離に応じて瞬時にレンズの形を変え、ユーザーにとって快適な視覚体験を提供します。
前モデルの「ViXion01」からの改良点としては、軽量化や快適な装着感があり、日常的に使いやすいデザインへと進化しています。そして新たに搭載されたファームウェア更新技術「ViXion Blink」により、スマートフォンアプリ『ViXion Connect』を介して個々の目に合ったミニプログラムをインストールすることが容易になります。
ViXion01Sの詳細はこちらから確認できます。
Acrodea IoTの採用背景
WHDCアクロディアは、スマートフォン向けBLE及びIoTサーバーの豊富な開発経験を持つことから、ViXion01Sのスマートフォンアプリ開発において「Acrodea IoT」を選定しました。特にNordic製マイコンを用いた製品開発やファームウェアアップデータ機能の実装経験が評価されています。
この採用により、ViXion01Sのユーザーにとって便利で高機能なアプリケーションが実現することが期待されています。アプリ『ViXion Connect』は、以下の機能を提供予定です:
- - スマートフォンからのキャリブレーション:デバイスの調整を行うために、本体のレバーに触れずにキャリブレーションを行うことが可能に。
- - プリセット値の登録:異なる使用シーンに応じたキャリブレーション値を複数登録、シームレスに切り替え可能。
- - 使用環境の表示:スマートフォンで適応状況を確認しながら最適な使い方をサポート。
ViXion Blinkによる拡張機能
さらに「ViXion Blink」を介して、デバイスに多種多様な機能拡張が可能になります。例えば、ブザー音のオン・オフ、LEDの点灯・消灯など、Bluetoothを利用して迅速に更新できます。これにより、ユーザーはフレキシブルにデバイスをカスタマイズすることができるのです。
このように、ViXion01Sは革新的な技術によって、2024年のデジタルイノベーション総合展「CEATEC 2024」で『総務大臣賞』を受賞するなど、すでに高い評価を得ています。
ViXionとWHDCアクロディアの未来
今後も、ViXionとWHDCアクロディアは、視覚障害を持つ方々向けに、より便利で快適な製品を提供し続けることを目指しています。そして、技術革新を通じて様々なニーズに応えていくことで、視覚支援デバイスの未来を切り開いていくことが期待されます。
このように、最新技術の導入が可能にした新しい視覚体験が、今後どのように進化していくのか、大変楽しみです。