高校生の未来を切り開く新サービス
最近、株式会社Study Valleyが新たなサービス「TimeTact探究スプリットステップ」を開始しました。このサービスは、高校での探究学習成果を基にして、大学生に最適なインターンシップや職業を提案するもので、卒業後もTimeTactのアカウントを使用して「キャリアパスポート」を維持できる特徴があります。これにより、学生は自分の興味や能力に合った実務経験を積み、納得のいくキャリア選択が可能になります。
探究学習と社会人基礎力のつながり
探究学習は、自分で問いを立てたり他者と協力することによって、学びを深めるプロセスです。この中で育まれるスキルは、経済産業省が提示する「社会人基礎力」に通じており、将来必要な「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を養います。しかし、これまでその成果は入試にしか活用されず、社会出入りの際の証明としては不十分でした。
変化する産業環境とキャリア選択の難しさ
AIやデジタルトランスフォーメーションの進展により、産業構造は急速に変化しています。高校生や大学生は自分のスキルや興味がどの職種で生かせるのかを見極めるのが難しく、「自分の強みが社会でどう役立つのか」が不透明な状況です。そのため、進路選択に悩む学生が増加しています。
大学生のアルバイトの現状
また、居住費の補助なども理由に多くの学生がアルバイトをしていますが、選ぶ基準は時間給や立地が主で、専門分野や将来のキャリアとは無関係なことが多いのです。結果、大学卒業後の進路選択に迷う学生が後を絶ちません。
TimeTact探究スプリットステップの機能
「TimeTact探究スプリットステップ」は、高校生のデータを分析し、大学生に最適なインターンシップを紹介するサービスです。具体的には、TimeTact上での探究活動や自己評価のデータを基に、学生の「非認知能力」や「社会人基礎力」を明確に可視化します。これによって、学力だけではなく、実社会で求められるスキルを証明することができます。
AIによるマッチング機能も搭載されており、学生の興味やスキルに基づいて、最も適したインターンシップやプロジェクトを推薦します。また、卒業後も自分の実績や探究成果をアカウントに保存でき、就職活動時には強力なポートフォリオとして役立てることができます。
Study Valleyの理念
代表取締役の田中悠樹氏は、「高校時代に身に付けた探究学習の成果を無駄にせず、社会へとつなぐ仕組みが必要」と述べています。このサービスを通じて、若者が自分に適した社会との関わりを早期に見つけ、希望を持って未来を切り開けることを目指しています。
まとめ
「TimeTact探究スプリットステップ」は、単なる学習支援ツールではなく、学生の未来を強力に後押しするサポートを提供しています。依然としてキャリア選択が難しい時代に、探究学習を通じて身に付けた力を活かし、希望を持てる未来を共に築いていくための第一歩となることでしょう。今後の展開に注目したいです。