夏休みは海水浴で楽しもう!でも、安全対策は忘れずに!
待ち焦がれていた夏休み。海へ行く予定を立てている人も多いのではないでしょうか?
青い海、白い砂浜、太陽の光。
最高の夏の思い出を作るために、安全に海水浴を楽しむことはとても大切です。
近年、風の影響による水難事故が増加傾向にあります。
公益財団法人日本ライフセービング協会は、2024 Water Safety キャンペーンを6月1日から9月30日まで実施し、海水浴客への安全啓蒙活動を行っています。
風のチェックは必須!浮き具の選び方や使い方も重要
「天気予報で、風の強さを気にしたことがありますか?」
晴れていても、風が吹くと流されやすくなるため注意が必要です。
特に、午後は陸から海側に向かって風が強くなることが多く、大型の動物や鳥の形をしたフロートや、大きなうきわの真ん中にお尻だけ入れて寝そべった状態での利用は非常に危険です。
あっという間に流されてしまう可能性があり、大変危険です。
海水浴場に行く前に、風の強さや向きをチェックし、浮き具を使用するかどうか判断することが大切です。
海水浴場の遊泳エリアであっても、ビーチに立っている旗や、ハンカチなどをなびかせて風の強さや向きを確認しましょう。
実証実験動画で危険性を確認!
日本ライフセービング協会は、海上保安庁の協力のもと、強風時の浮き具の使用における危険性を実証する実験を行いました。
実験では、風による浮き具の流され方や転覆の危険性が明らかになりました。
これらの検証動画では、浮き具を安全に楽しむための知識や対策をわかりやすく解説しています。
実験でわかったこと
風が強い日に、大型のフロートなどの浮き具を使用すると、転覆した場合、大変危険です。
浮き具の穴に体を通して使用する場合と、お尻だけ入れて寝そべる場合では、風の影響を受け方が大きく異なります。
* 浮き具の取り扱いには注意が必要です。風が強い時は、砂浜に置いてある浮き具も飛ばされてしまう可能性があります。
海水浴を楽しむための5つのチェック行動
海や水辺に遊びに行く際には、以下の5つのチェック行動を心掛けてください。
1.
情報:天気予報を確認し、気温、波の高さ、風の強さや向き、注意報、警報などを確認しましょう。
2.
周知:誰とどこの海に出かけるのか、家族に伝えましょう。
3.
装備:日焼け止めやサングラスなどの紫外線対策、飲み物などの熱中症対策、そして水難事故防止策としてライフジャケットを活用しましょう。ライフジャケットは体のサイズにあったものを正しく着用しましょう。
4.
観察:海に着いたら、泳いで良い遊泳エリアか確認しましょう。すぐに入水せず、5~10分は海を観察しましょう。波の大きさによって突発的に離岸流が発生している可能性があります。水深が深そうな場所は、波の砕け方でわかる場合があります。風はどちらに吹いているか、旗などを観察しましょう。危険な場所がわからなければ、ライフセーバーに聞いてください。もしもの自然災害に備えて、津波避難時の避難経路も確認してください。
5.
利用:どんなときもKeep Watch(目を離さない)が大事!お子さん連れの場合は、必ず大人が子どもと一緒に遊んでください。手の届く範囲で、目を離さないようにしましょう。大人が海の深い方へ位置するよう入水し、沖側に大人→子ども→砂浜の順番で位置関係をとっておくと、何かあったときにすばやく対応できます。家族やグループで来ている時は、お互いを見守ることを忘れないでください。グループ全員で海に入らず、誰かは海に入らないで見守ることや、2人組みのバディで遊ぶことも事故防止に有効です。そして飲んだら、泳がない。飲酒後の入水は絶対にNGです。他にも、熱中症や紫外線対策を忘れずに、休憩をしっかりとりながら遊んでください。
水辺の安全を無料で学べる事前学習サイト
水辺の安全について、無料で学べる事前学習サイト「elifesaving」も活用しましょう。
elifesaving
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/
安全対策をしっかりとして、楽しい夏の思い出を作りましょう!