第49回出光イーハトーブトライアル大会、自然の中で競い合うライダーたち

第49回出光イーハトーブトライアル大会が開催

出光興産株式会社が主催する「第49回出光イーハトーブトライアル大会」が、2023年8月30日と31日の2日間にわたり岩手県で行われました。今回は小学1年生から70代まで、幅広い世代の430名以上のライダーが参加し、自然豊かなコースに挑戦しました。

ツーリングトライアルとは？

出光イーハトーブトライアル大会は、岩手県北部11市町村の雄大な自然環境を舞台に実施されるツーリングトライアル大会です。50年近くの歴史を持ち、国内外から多くの参加者が集まるこの大会は、多様な地形と素晴らしい自然景観を楽しみながら技術を競える場となっています。

ツーリングトライアルとは、一般道や林道を走行し、途中に設けられた採点区間で走行技術を測るモータースポーツの一形態です。採点区間では選手が足を地面につけた回数や転倒の有無がポイントとなり、減点の少ない選手が上位となります。本大会では「本物のトライアルスピリットを次世代へ」というテーマを掲げ、競技の裾野を広げる努力と次世代ライダーの育成に力を入れています。

大会の内容と特色

本大会では、車種別の二輪免許を所持するライダー向けに、山から海への約300kmを走破する本格的な2日間のコースと、70kmの距離を抑えた1日コースが用意されました。コース中には岩手県北部の多様な地形を活かした採点区間が設けられ、参加者は技術を存分に発揮し、互いに競い合いました。

また、次世代ライダーのための育成プログラムとして、免許のない小中高生でも参加できる体験型プログラムも実施されました。特に小中学生を対象とした「親子バイク教室」や、凸凹の斜面を走る「こどもアドベンチャートライアル」が好評を博しました。さらに、高校生を対象にしたスキルアッププログラム「フューチャーズトライアル」では、若い才能が大人と遜色のない技術を身につけることが期待されました。

環境への配慮

本大会では、バイクの走行によって生じるCO2の排出に関しても配慮がされました。岩手県の森林整備によるCO2吸収量を活用し、カーボンオフセットを行いました。この取り組みは、国が認証した温室効果ガスの削減・吸収に関する「J-クレジット」を通じて実現され、岩手県から発行されるクレジットの購入により達成されます。

出光興産は、今後もこの大会を通じてツーリングトライアルの振興を図り、多くの人々にモータースポーツの楽しさを伝えていく予定です。

放映情報

t本大会の模様は、2023年9月14日（日）13:30から14:25まで、テレビ岩手で放送される予定です。

参加者の声

大会アンバサダーの小玉絵里加さんは、「晴天に恵まれ、ご参加の皆様の元気な姿を見ることができ、嬉しかったです。出光イーハトーブトライアル大会に参加してから10年になりましたが、毎年、ここに来ると変わらない景色と地元の温かい方々に癒されています。来年は50周年を迎えるので、一緒に盛り上げていきたい」と参加の感想を述べました。

他の20代の参加者からは、「子ども時代に父親が参加している姿を見て、いつか自分も出場したいと思っていました。自分の夢が叶って嬉しいです。採点区間も楽しめましたし、岩手の美しい景色を眺めながらの走行は最高でした」とのコメントも寄せられました。

大会が終わり、次回への期待が高まる出光イーハトーブトライアル大会。これからも多くのライダーにとって、忘れられない経験と思い出を提供し続けることでしょう。