株式会社オービーシステム、グリーンキャットを子会社化
2025年5月1日、株式会社オービーシステムが株式会社グリーンキャットの全株式取得を完了し、同社を子会社化したことが発表されました。この動きは、両社の強みを結集し、IT業界におけるさらなる成長を目指すものです。
オービーシステムとは
株式会社オービーシステムは、大阪市を拠点に、1972年に設立された独立系のソフトウェア開発会社です。主に金融、社会公共、産業流通分野のシステム開発を手がけており、特に銀行の勘定系システムや電力会社の送配電システムに強みを持っています。高性能で信頼性の高いシステムを提供することで、顧客満足度の向上に貢献しています。
株式取得の背景
現在、日本のソフトウェア開発市場では、金融系や社会公共系の基幹システムの大型コンペティションが増加しています。これにともない、オービーシステムは更なる体制強化やパートナーの開拓に積極的に取り組み、競争力を高めています。この流れの中、グリーンキャットの子会社化は、成長戦略の一環として重要なステップとなります。
グリーンキャットの特長
1984年に設立されたグリーンキャットは、特に金融系のソフトウェア開発に強みを持ち、大手ITベンダーとの取引が多いことが特徴です。同社は市場系や資金運用系システムの開発を行い、業界内での信頼を築いてきました。豊富な経験をもつIT技術者たちが最新テクノロジーを駆使し、事業を拡大しています。
オービーシステムは、グリーンキャットとの資本業務提携によって、両社の技術力を融合し、急速に進化するソフトウェア市場のニーズに応えることを目指します。具体的には、以下の3つのアクションを展開する予定です:
1.
開発案件への対応強化:グリーンキャットが持つ金融系や公共系の開発案件に、オービーシステムの開発リソースを活用し、効率的かつスピーディに進行します。
2.
取引先への開発対応範囲の拡大:地域の金融機関向けに強みを持つオービーシステムと、大規模金融機関向けの資金運用系を得意とするグリーンキャットのノウハウを共有することで、開発の幅を広げます。
3.
開発生産性の向上:グループ全体の連携を強化し、特にニアショア開発拠点を通じてグリーンキャットの案件にも対応し効率化を図ります。
今後の展望
オービーシステムは、2024年に発表された中期経営計画に従い、2027年度には連結売上100億円を目指しています。グリーンキャットとの子会社化により、さらに多様な開発案件への対応能力が向上し、順調に成長していく姿が期待されています。今後とも、両社の連携を通じて、IT業界全体のニーズに応えていくことでしょう。
株式会社グリーンキャットは、東京都千代田区に本社を置き、システムインテグレーションとソフトウェア開発を中心に事業を展開しています。これからの両社の動きに注目が集まります。