JALグループが『Beyond Guide』を発表
2025年5月30日、JALグループはすべての旅客が安心して空の旅を楽しめるよう、利用しやすさを向上させるための一環として、業務提携先である株式会社ヘラルボニーと共に、ハンドブック『Beyond Guide』を発表しました。
この『Beyond Guide』は、旅に対する不安を抱える方々の声を元に、航空機の搭乗に関する各プロセスをQ&A形式で詳しく解説しています。特に、障がいを抱えている方やそのご家族が直面するお悩みについて、多角的にアプローチし、リアルな情報を提供することを目的としています。
『Beyond Guide』の目的
JALとヘラルボニーは長年にわたり、特別なニーズを持つお客様の旅を支えてきました。『Beyond Guide』は、不安や戸惑いから旅行に出かけることを躊躇している方々に対して、「自分も旅を楽しめるかもしれない」と希望を持たせるために作成されたものです。例えば、多くの方が抱える「待機時間の不安」や「空港や機内でのパニックの可能性」「手続きの流れが理解できない」といった悩みに対し、具体的な解決策を提示しています。
これは、日本国内で約10人に1人が何らかの障がいを抱えていることを考慮したうえで、特に知的障がいや発達障がいを持つご家族の不安を軽減しようとする取り組みでもあります。JALのアクセシビリティの向上に向けた取り組みは、今後も進化し続け、全ての人に旅行の楽しさを提供することを目指しています。
具体的な内容
『Beyond Guide』では、以下の内容が含まれています。
- - 飛行機搭乗の手続きについて: チェックインから搭乗口まで、各プロセスを詳しく解説。
- - 航空機内のルールや注意点: 機内での過ごし方や、もしもの時の対処法。
- - Q&A形式: よくある質問を元に、直接の疑問を解消。
このハンドブックは、2025年6月1日から提供が開始され、今後は印刷物の配布も予定しています。手元で折りたたみやすい形式で提供されることで、実際に旅行を計画する際に役立つことを期待しています。
その他の取り組み
さらに、JALはさまざまなアクセシビリティ向上の取り組みも行っています。その一つとして、作家・水上詩楽氏のアートを使用した紙コップが2025年6月から7月の期間中に登場します。この企画は、HERALBONY Art Prize2024での受賞作品を通じて、日常のフライトに新しい彩りを加えるものです。
また、搭乗時の快適性を向上させるために、上体固定用補助ベルトの刷新も行い、さらなるサービス向上を目指します。これにより、乗客はより安定した姿勢で搭乗することが可能になります。
最後に
JALグループは今後もあらゆる人々が旅行を楽しむための環境を整えていくと共に、より豊かでフレキシブルな移動体験を提供することを目指しています。そのために、個々の声に耳を傾け、サービスの改善を続けていくことで、すべての人々に心地よい旅行を提供するための努力を惜しまない所存です。