デフスポーツ体験会が立教小学校で実施されました
2025年9月17日、立教小学校において、ケイアイスター不動産が運営するケイアイチャレンジドアスリートチーム主催のデフスポーツ体験会が開催されました。このイベントは、2025年度立教小学校4年生の学習発表会に向けた教育プログラムの一環として実施され、児童たちに聴覚障がいに対する理解を深める貴重な機会となりました。
デフスポーツの魅力に触れる
今回の体験会には、ケイアイチャレンジドアスリートチームから、川畑菜奈、岩渕亜依、東海林香那の各選手と山本典城監督が参加し、約120名の立教小学校の児童たちと交流しました。この体験会は、参加者のデフリンピックへの関心を高め、障がいに対する理解を促進することを目的としています。
11月には東京で初めてデフリンピックが開催されることもあり、児童たちにとって聴覚障がいについて触れる機会は非常に重要です。デフリンピックについて事前に学習した子どもたちは、クイズ大会でも高い正答率を誇りました。体験会の中では、障がいを持つアスリートたちとのふれあいを通じて、障がいへの理解を深めました。
体験の内容
体験会は、最初に選手たちからデフリンピックの歴史や意義の解説を受け、その後、実際に競技を体験しました。特に、言葉を使わずにコミュニケーションを取るジェスチャーゲームでは、子どもたちが苦戦しながらも楽しみながら学ぶ姿が印象的でした。音のない世界で自分の思いをどう表現するか、身振り手振りを使って工夫を凝らす様子は、とても興味深いものでした。
また、「色ドリブル」では、デフアスリートのジェスチャーを見ながらゴールを目指してボールを運ぶというトレーニングを行い、難易度の高いこの活動を真剣に取り組む姿がありました。児童たちの一生懸命な表情が印象に残ります。
アスリートのコメント
体験会終了後、参加した選手たちからは、以下のようなコメントが寄せられました。
岩渕選手
「立教小学校でデフ体験会を開催しました。児童たちが事前にデフリンピックについて学習してきたのが伝わり、クイズはほとんど正解されました。伝言ゲームなどは少し難しかったですが、ドリブルリレーはとても白熱しました。」
川畑選手
「児童たちとお昼ご飯を一緒に食べる時間もあり、貴重な交流ができました。この貴重な体験を通じて、デフリンピックや聴覚障害への理解が深まったと思います。」
東海林選手
「デフリンピックについての授業を行った後、体育館で体験会を実施しました。児童たちが元気いっぱいに参加してくれて、こちらもたくさんのパワーをもらいました。」
今後の取り組み
ケイアイチャレンジドアスリートチームは、今後もデフ・パラスポーツの普及に向けたイベントや体験会を開催し、地域社会における障がい理解の促進に努めていく予定です。これにより、より多くの人々に障がいに対する理解と興味を持ってもらうことを目指しています。
ケイアイチャレンジドアスリートチームについて
「日本一挑戦するアスリートチーム」を掲げるケイアイチャレンジドアスリートチームは、障がいを持つアスリートの集まりで、2019年から活動を開始しました。現在はデフフットサルやデフサッカーなど多様な競技で活躍しており、地域での啓発活動にも力を入れています。これまで4,000名以上の方々にパラスポーツを体験していただくなど、多くの活動を行ってきました。