設立から注目を浴びるファイバークレーズ
ファイバークレーズ株式会社は、岐阜県で2021年に設立されたスタートアップ企業として急成長を遂げています。この度、岐阜大学より正式に「岐阜大学発ベンチャー7号」に認定され、ますます注目が集まっています。
創業の背景
ファイバークレーズの創業者でありCEOの長曽我部竣也氏は、岐阜大学大学院自然科学技術研究科に在学中にその技術に魅了され、2021年9月に早くも起業に踏み切りました。長曽我部氏は「埋もれていた技術の新たな価値を見出し、社会に繋げることで未知なる可能性を発揮する」との信念のもと、起業の道を選びました。若干23歳での起業は、同大学の研究活動から生まれた具体的な成果への自信を物語っています。
CTOの存在とその専門性
ファイバークレーズの技術的な側面を支えるのがCTOの武野明義教授です。岐阜大学工学部にて高分子物性や複合材料の専門家である武野教授は、国立大学機構において岐阜大学Guコンポジット研究センターのセンター長も務めています。彼の指導の下、ファイバークレーズは基礎研究から応用製品への展開を加速させています。
岐阜大学発ベンチャーのメリット
岐阜大学はその教育体制を通じて起業家育成に注力しており、彼らの取り組みによりベンチャー設立数が増加しています。大学発ベンチャーの認定制度は、優れたアイデアや技術を持つ企業が支援を受けられる仕組みであり、ファイバークレーズはその1社としての位置を確立しました。
取り組む技術とその応用
ファイバークレーズ株式会社が注目される理由の一つに、「多孔質素材」や「機能性素材」の開発があります。彼らの技術は岐阜大学での基礎研究から生まれた「繊維やフィルム素材の多孔化技術」に基づいており、後加工によって素材に極小の孔を空けることで様々な特性を持たせることが可能です。これにより、成分の保持や粒子の透過の制御が実現されます。
特に医療や農業をはじめとする多くの分野で、彼らの高機能性繊維や液体の吸着剤・分離膜など、多彩な製品展開が期待されています。これにより、ヘルスケア分野での防虫機能や保湿性能を持つ製品の開発が進められています。
今後の展望
ファイバークレーズは今後、さらなる製品開発と技術革新を目指しており、岐阜大学との連携を通じて新たな市場での展開を図っています。今後も持続可能な社会に向けて、彼らがどのような影響を与えるのか、目が離せない存在となるでしょう。
参考リンク
岐阜大学の公式プレスリリースについては
こちらをご覧ください。
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公式ウェブサイト:
fibercraze.com