2023年、株式会社北日本銀行が岩手県内の地域中核企業と共にスタートした「きたぎん新規事業創出プログラム2024」が進行中です。このプログラムは、地域企業が持つ独自の課題を解決するために、スタートアップの持つ新しい技術やアイデアを取り入れ、短期間で新たなビジネスを創出することを目的にしています。
このプログラムには、参加企業が提案する新規事業アイデアと、そのアイデアを実現するためのスタートアップが協力する形で、さまざまなテーマの新規事業が進行しています。具体的には、株式会社マルカンや株式会社中村商会など、4社が参加し、各社が設定した新規事業案に対して協業するスタートアップは以下の通りです。
- - 株式会社マルカンは、親子向けのEQ教育コンテンツを提供する「ミライエデュ」という学びの支援サービスをEdumuse株式会社とともに進めています。また、自費出版サービス「Book Owner」の提供をセルン株式会社と協力しながら実施します。
- - 株式会社中村商会は、blueqat株式会社と協力して、AIを活用した在庫管理と商品提案を実現する営業支援ツールを構築。さらに、管理栄養士のメニュー考案支援サイトを株式会社グローカル・アイと共に開発します。
- - 株式会社近藤設備は健康経営を推進するためのサポートとして、株式会社cotreeと共同で研修メニューを提供し、認定取得を目指します。また、持続可能な環境への貢献を推進する事業では、アイフォレスト株式会社と連携し、ボランタリークレジットの発行を行います。
- - 川嶋印刷株式会社は、推し活をテーマにしたカスタムグッズ作成サービスを提供し、営業支援としてWebスクレイピング技術を活用して、P2GM株式会社と共に営業先の自動探索を実現します。
プログラムの目的は、新規事業を短期間で実現することと、新たな事業創出の専門家を育成することです。これには、北日本銀行とKPMGジャパンの協力があり、参加企業同士の知識や経験を共有しながら、協業が進められています。また、地域の自治体もこの取り組みを支援しており、地域全体での新事業創出の流れを生み出そうとしています。
このような多様な連携がなされる中で、2023年の11月上旬には成果報告が行われる予定です。各参加企業がどのような成果を上げるのか、今後の展開が期待されます。新たなビジネスの創出を通じて地域経済が活性化することに期待が寄せられています。
「きたぎん新規事業創出プログラム2024」に関する詳細は、特設ページ(https://unidge.co.jp/project/ksp2024/)で確認できます。地域企業とスタートアップの協業がどのような新しい形を生むのか、注目です。