図書館事業の振興を支える新しい助成プログラムが始動
公益財団法人図書館振興財団は、2025年8月22日から2026年度振興助成事業の応募を開始しました。このプログラムは、日本の図書館業界の健康的な発展を促進し、国民の教育や文化の向上に寄与することを目指しています。総額7000万円が用意され、地域のニーズに応じた多様な事業が期待されています。
振興助成事業とは
この助成事業の目的は、全国の図書館が抱えるさまざまな課題を解決するための支援を行い、それによって地域社会全体に影響を及ぼすことです。助成が対象となる事業は以下の4つに分類されます。
1.
図書館運営に対する助成
2.
図書館のあり方に関する調査・研究とその実践
3.
文化・教育施設のコレクション活用を促進する事業
4.
「調べる学習」「読書活動」の推進に対する助成
これらの助成により、地域全体に新たな知見や先進的なモデルケースが提供されることが期待されています。
助成金の条件と額
2026年度助成金は、各事業に最大限7000万円を提供します。具体的には、以下のように条件が設定されています。
- - 助成区分①、②、③:1事業あたり最大1000万円
- - 助成区分④:最大100万円
これにより、中小規模の図書館でも積極的に応募できる環境が整えられています。
対象となる応募者
この助成事業は、日本国内で活動する次のような団体が対象です。
- - 地方公共団体
- - 教育機関
- - 非営利団体
- - その他、財団が適当と認める団体
ただし、個人の応募は認められておらず、必ず地方公共団体、公共図書館または研究機関と共同で申請する必要があります。
今後のスケジュール
応募書類の受付は2025年8月22日から同年10月31日まで。予定されている審査スケジュールは以下の通りです:
- - 一次審査(書類選考):2025年12月10日
- - 二次審査(面接審査):2026年1月14日
- - 助成先決定:2026年2月20日(予定)
このスケジュールを元に、計画的に申請書類を準備することが重要です。
申請方法と書類の準備
申請に必要な書類は当財団のウェブサイトからダウンロード可能です。所定のフォーマットに従って書類を作成し、募集期間内に郵送してください。書類の提出期限に遅れないように十分に注意が必要です。
申請者へのアドバイス
過去の採択者からは、申請書では「なぜ今このテーマが必要か」を明確に伝えることの重要性が語られています。選考委員に印象を与えるためには、テーマの必要性や実施後の変化を物語のように描写することが肝要です。
審査は書類の完成度とともに思想の深さも評価されるため、しっかりとしたアイデアを整理し、応募に臨みましょう。
過去の実績と財団の情報
公益財団法人図書館振興財団は2008年に設立以来、図書館振興を目的とした活動を行ってきました。具体的な助成実績や活動内容については、Webサイトにて詳しい情報が提供されています。是非ご参照ください。
この機会に、図書館の未来を形作る事業に参加し、新しい可能性を広げてください。