KiAIが新たな資金調達を実施
株式会社KiAI(代表取締役:大場一雅)が、シードラウンドのファーストクローズにて資金調達を実施しました。これによって、同社が提供するAIマーケットインテリジェンスサービスのさらなる発展が期待されます。さらに、オリジナルメディア『KiAIメディア』も始まることとなります。
資金調達の概要
今回の資金調達において、主な引受先にはスパークル1号投資事業有限責任組合およびANOBAKA GAI1号投資事業有限責任組合が名を連ねています。調達は2025年5月26日までに完了する計画です。
現地情報収集の課題
近年、アフリカ、中東、南アジアなどの新興市場への企業進出が加速しています。しかし、その一方で現地の公的統計やローカルメディアの信頼性が問われ、正確な情報を取得する難しさが浮き彫りになっています。特に政府発表情報が散在していることや、偏った報道のリスクがある中で、迅速且つ高精度なインサイトの不足が企業や政府機関にとっての大きな課題となっています。
KiAIのAIマーケットインテリジェンスサービス
KiAIは、このような課題に応えるため、以下の機能を持つAIマーケットインテリジェンスサービスを展開しています。
- - 多言語対応: AIがリアルタイムで政府発表やローカルメディア、統計情報を自動収集し翻訳します。この機能により、ナイジェリアの地方紙やスーダンの政策更新といった情報に即座にアクセスできるようになります。
- - 高信頼性の分析と可視化: KiAI独自のアルゴリズムが信頼性の低い情報を自動的にフィルタリングし、専門知識がなくても扱いやすい設計となっています。
- - 作業時間の大幅短縮: 実際の導入例では、従来数週間かかっていた市場調査や報告書の作成にかかる時間が90%も短縮されています。
現在、KiAIのサービスは多くの企業や官公庁、政府系金融機関に導入され、マーケット分析や外交・安全保障分野でも活用が進んでいます。特にこれからはアフリカ、中東、ASEAN諸国へのさらなる拡大と、企業の海外進出支援や国際協力、人道支援分野への応用が望まれています。今回の資金調達により、さらなる技術開発や組織強化が進み、北米や欧州、アフリカ市場への展開も加速することでしょう。
KiAIメディアの開始
KiAIは公式の情報発信拠点として10ヶ国語による『KiAIメディア』も設立しました。このメディアは新興国市場の最新トレンドや現地ニュースを定期的に発信し、企業や研究者、国際ビジネス担当者に向けた有益なインサイトを提供します。
その目的は、ただ単に自社の製品を利用する企業や官公庁に限らず、新興市場に興味を持つビジネスパーソンや研究者にも知見の共有とネットワーク構築を促進することです。
CEOのコメント
この資金調達に際し、KiAIのCEO大場一雅は「スパークルなどの投資家の皆様の支援に感謝申し上げます。KiAIは“すべての人にグローバルなリターンを届ける”ことをビジョンに掲げ、AIを活用して新興市場の情報空白を埋めるソリューションを提供していきます。この資金を活用して、プロダクトの向上と速報性のある情報基盤の構築を加速させます」と語っています。
投資家からの期待
スパークル株式会社の代表取締役福留秀基氏は、「KiAIは『情報の非対称性をなくす』という課題に取り組んでおり、地域の文脈を捉えたインテリジェンスがグローバルな変革の起点となると信じています」と期待を寄せています。同じくANOBAKAのパートナーである萩谷聡氏も、「独自性のあるデータと信頼性を武器にしたKiAIの成長に期待しています」と発言しています。
会社情報
株式会社KiAI
今後の展開が非常に楽しみなKiAIの動向に注目です。