株式会社キュリエが法人事業部を譲渡
最近、株式会社キュリエがエステーイメージング株式会社に法人事業部を譲渡することが決まりました。この合意により、キュリエは今後、EC事業と新たに立ち上げたスマートフォン関連事業「スマラピ」に経営資源を集中的に投入していく方針です。譲渡契約は2025年10月8日に締結され、2026年1月1日から実行される予定です。
事業譲渡の背景と目的
キュリエは、これまで「ECによる一般消費者向け販売」と「法人向け製品を対象とした卸売販売」という二つの事業を両立させて成長を遂げてきました。最近の市場環境の変化に伴い、両領域の役割が明確になりつつある中、経営資源を特定の領域に集中させることで、全体の成長を最適化する必要があると判断しました。新たなEC事業では、以下のような成長を目指します。
- - 品揃えの拡充:プリンターサプライに限らず、文房具や生活雑貨などの多様な商品を取り扱います。
- - 配送体制の強化:迅速かつ確実な配送網の構築を目指し、当日出荷にも挑戦します。
- - 品質管理の向上:厳しい基準に基づいた製品の選定に加え、コールセンターによるサポートなどで安心を提供します。
- - 在庫効率の向上:効率的な在庫管理を実現し、安定供給を維持します。
エステーイメージングとの関係強化
一方、エステーイメージングは、今回の譲渡により法人事業部の品質評価や不具合解析、共同開発などの活動を一層強化する方針です。また、中国をはじめとした海外サプライヤーとの連携を通じて、より効率的な製品開発と物流の整備を進めます。これにより、日本国内の顧客に対する営業力の強化と収益の増大が期待されています。
両社の代表者コメント
事業譲渡に際し、キュリエの代表取締役社長、吉塚康一氏は、「本事業を支えてくれた取引先の皆様に感謝しつつ、エステーイメージングとの信頼関係を基に、B2B事業を強化していく」と述べています。エステーイメージングの田口哲也社長も、「キュリエとの連携を強化し、プリンター開発など新たなビジネスモデルの創出に取り組む」と期待を寄せています。
今後の展開
キュリエの今後の戦略としては、自社のECサイトやモールを活用したダイレクト販売を強化し、スマラピ事業の拡大に向けてリソースを投入します。また、エステーイメージングとの協力を深め、業界内での競争力を高めていくための取り組みを進めていきます。
このような変革を経て、キュリエとエステーイメージングはさらなる高みを目指し、お客様により良いサービスを提供していくことでしょう。市場環境の変化を新たなチャンスと捉え、両社ともに飛躍的な成長を目指す姿勢が印象的です。