香川大学での啓発イベント
2024-10-16 11:19:53

香川大学で行われた肝炎・性感染症啓発ディスカッションの様子

肝炎・性感染症啓発ディスカッション in 香川大学



9月10日、香川大学の三木町医学部キャンパスで「肝炎・性感染症啓発ディスカッション」が開催されました。このイベントは、肝炎に関する理解を深め、性感染症への関心を高めることを目的に企画されました。モデルの香川沙耶氏と「健康一番プロジェクト」のサポーターMaasa氏が参加し、香川県内の大学生たちと共にさまざまな意見を交わしました。

肝炎と性感染症の現状



このイベントでは、香川県中讃保健所の医師香西勝平氏が肝炎に関する重要な情報を提供しました。香西氏は、肝炎が早期に診断されず放置されると致命的な結果を招く可能性を示し、香川県の検査率が全国で低いことを懸念しました。彼は具体的な死亡例を挙げ、「早期発見・早期治療の重要性」を強調しました。また、昨今増加している梅毒についても触れ、性感染症の感染者は特定の年齢層に偏っておらず、すべての年代に感染の可能性があることを指摘しました。

予防のための意識啓発



香西氏は、感染予防の重要性を「1次予防、2次予防、3次予防」といった概念を用いて説明しました。彼は、特にSNSやマッチングアプリの普及により、若者が不特定多数の人と会う機会が増えたことが性感染症のリスクを高めていると述べました。このため、正しい知識を持つことと早期の検査を受けることが必要不可欠です。

ディスカッションの成果



参加学生は性感染症の広がり原因やPR方法に関して活発な議論を行いました。誤解や偏見が感染リスクを高めていることを認識し、具体的なPR方法として、SNSでの情報発信やインフルエンサーの活用などが提案されました。また、検査を促進するためのキャッチコピーやキャンペーンアイデアも多く出されました。

学生代表の島田さんは、若者自身が情報を発信し、啓発活動に主導的な役割を果たすことの重要性を訴えました。さらに、香川沙耶氏は「自分と向き合うことの大切さ」を強調し、正しい情報に基づいた行動を促しました。

日本とアメリカの違い



Maasa氏は、日本とアメリカの性感染症に関する意識の差について触れ、日本では偏見が強く情報共有が進みにくい現状を説明しました。アメリカのようにオープンなコミュニケーションが必要だとし、健康についての話をオープンにできる環境作りを提案しました。

このディスカッションは、香川県の健康プロジェクトの一環として、肝炎や性感染症の早期発見・治療に向けた啓発活動をさらに拡大するための貴重なステップとなりました。参加者全員が健康についての意識を高めるとともに、具体的なアクションを考える良い機会となったことが伺えました。

開催概要


・日時:2024年9月10日(火)
・場所:香川大学三木町医学部キャンパス 講義実習棟
・出席者:香川沙耶氏、Maasa氏、香川県中讃保健所 医師 香西勝平氏、香川県内の大学生たち

このイベントをきっかけに、肝炎と性感染症に対する理解が深まり、より多くの人々が正しい知識を持ち、行動に移すことを期待します。


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