エプソンテックフオルムの小型射出成形機「AE-M10」が再生材データバンクに公式採用
エプソンおよびエプソンテックフオルムは、小型射出成形機「AE-M10」が再生材データバンクの公式ガイドラインに採用されたことを発表しました。このガイドラインは、再生プラスチックの資源循環を促進するためのもので、東北大学が作成したものです。バージンポリプロピレン(PP)及び再生PPのサンプル作製に「AE-M10」が使用されることが決まり、再生プラスチックの質や信頼性が向上することが期待されています。
背景と重要性
再生材データバンクは、全国の大学や企業、研究機関が協力し、再生プラスチックの利用を推進するために設立されました。内閣府が主導する国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の第3期課題で、サーキュラーエコノミーシステムの構築がテーマです。このデータバンクは、再生材のサンプル製作方法や物性データの測定方法を統一し、JIS規格に基づいて評価を行うことを目的としています。
今回、東北大学が中心となり、220種類以上の成形サンプルの製作と評価が進められています。「AE-M10」は小型でありながら安定した成形が可能で、材料の切り替え時にも優れた洗浄性を示すため、高く評価されています。このことから、ガイドラインにおいて「AE-M10」を用いた射出成形条件が詳細に規定され、サンプルの作製方法が標準化されました。
信頼性の向上とデータバンクへの登録
今後、「AE-M10」を使用することで、ガイドラインに沿った試験片作製が行われ、信頼性と追跡性が確保された国の認定トラストデータとして再生材データバンクに登録されます。このプロセスにより、再生材の品質分析や改善が促進され、産業界における再生プラスチックの活用が加速するでしょう。
「AE-M10」の特長
エプソンテックフオルムの「AE-M10」は、「小さいものを小さくつくる」というコンセプトのもと、独自のフラットスクリューテクノロジーを搭載した高精度の射出成形機です。小型設計にもかかわらず、高効率な成形が実現可能で、スクリューの脱着が容易なため、材料の切り替えもスムーズに行えます。また、標準搭載のホットランナーやユニット金型システムにより、材料ロスやエネルギー消費を大幅に削減し、環境負荷の軽減にも寄与しています。
このように、「AE-M10」は再生プラスチックの産業利用の加速と資源循環の高度化に貢献することが期待されています。今後の活躍に目が離せません。
参考リンク