株式会社サイト-ファクト、12億円の資金調達を実施
株式会社サイト-ファクト(神戸市、代表取締役:川真田伸、以下「CF社」)が、シリーズBラウンドにて12億円の資金調達を行いました。これにより、CF社の累計資金調達額は27億円に達しました。
シリーズA以降の進捗
CF社は、シリーズA以来、様々な事業進捗を見せています。2024年8月には「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」に選ばれ、国内で遺伝子改変細胞の商用製造に向けた技術基盤を確立するための研究開発が始まりました。また、サンバイオ社のアクーゴ®脳内移植静注の品質管理試験に関する基本合意を2024年9月に締結。治験製造サポート業務や非臨床試験も受託するなど、事業の幅を広げています。
遺伝子・細胞療法の製造課題
遺伝子・細胞治療は革新的な医療として注目されていますが、製造や供給体制には依然として課題が残されています。特に、国内やアジアのお客様に製品を提供する際には、欧米での製造が一般的であり、材料や完成品の長距離輸送には膨大なコストと時間がかかります。また、品質と安定供給の観点でもリスクが伴います。製造プロセスが手作業中心であるため、自動化・標準化が進んでおらず、これが医療費の高騰にも寄与しています。
目指すべき未来
CF社は今後、日本国内における商用製造の需要拡大に対応するため、施設の増強や新規施設の開設を進めるとともに、製造管理体制を強化することを目指しています。さらに、国際的製造ハブとしての役割も果たし、アジア各国における遺伝子・細胞製剤の供給を推進します。
製造DXの加速
2025年4月には、SaaSクラウド型統合遺伝子細胞製造管理システム「CytoFactory 4.0」をローンチ予定です。このシステムは製造プロセス全体の電子化・データ化を実現し、効率的な管理を可能にします。資金調達を通じてさらなる開発が加速され、2026年には外部顧客への導入が開始される予定です。
代表取締役のコメント
川真田伸代表取締役は、「スピンアウトから2年間、皆様のご協力により多くの資金を調達できたことに感謝しています。今後の事業シナジーが見込める中、遺伝子・細胞療法事業で世界のトップレベルを目指して邁進いたします」と述べました。
会社概要
株式会社サイト-ファクトは、遺伝子・細胞製剤に特化したCMO・CDMO事業を展開しています。今後も、医療の進化に貢献する技術を提供していくことを約束します。
- - 設立: 2022年10月18日
- - 本社所在地: 神戸市中央区港島南町2-1-11
- - 従業員数: 69名(2025年6月1日現在)
- - HP: サイト-ファクト