カゴメ野菜生活ファーム富士見が自然共生サイトに認定
カゴメ株式会社は、長野県富士見町にある「カゴメ野菜生活ファーム富士見」が、環境省の「自然共生サイト」として認定されたことを発表しました。この認定は、2025年9月16日に正式に行われ、同日には認定式が開催されました。
自然共生サイトとは?
「自然共生サイト」とは、環境省が生物多様性の保全に向けた民間の取り組みを評価する制度です。この制度は、2023年に設立され、国際的な目標「30by30」の実現を目指しています。この目標は、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全することを目的としています。
カゴメの取り組み
カゴメは創業以来、農業によって自然の恵みを活かしつつ、持続可能な社会の実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。カゴメグループでは、生物多様性の保全と回復に努め、「カゴメグループ生物多様性方針」を定め、ネイチャーポジティブの理念を持ちながら活動しています。
野菜生活ファーム富士見の特長
「カゴメ野菜生活ファーム富士見」は、2019年4月に開業した体験型の野菜テーマパークです。ここでは農業、工業、観光が融合した形で、訪れる人々に生物多様性の重要性を身をもって感じてもらうことを目指しています。ここでは、動植物の保全活動や環境教育の機会が提供されています。
生物多様性保全の活動
1.
動植物の保全活動
日本の農地においては、外来種が増加している一方で、在来植物が減少しています。カゴメ野菜生活ファーム富士見では、在来植物の種子を採取し、育苗・植栽までを手掛けており、地域の植物資源の再生に努めています。
2.
環境教育の機会の提供
ファームでは生き物に親しむための環境教育プログラムが充実しています。「生きものクイズラリー」や「野菜の収穫体験」など、楽しく学ぶ機会が盛りだくさんです。特に、収穫体験では新鮮な野菜をお持ち帰りでき、自宅でその美味しさを楽しむことができます。
3.
野菜の多様性を展示する温室
ファーム内には「TOMATO MUSEUM」があり、貴重なトマトが展示されています。ここでは、原種や他のユニークな品種を通じて、トマトの多様性を学ぶことができ、訪れる人々に新しい知識を提供しています。
4.
地域の在来植物の見本園
地元の在来植物を使った見本園も設けられており、地域密着の生物多様性保全の取り組みとして重要な役割を果たしています。
5.
生きものと共生する農場の設置
ファームの周囲には、生きものと共生するための仕掛けが施されています。これにより、さまざまな生き物が住みやすい環境が整えられ、自然の力を利用した持続可能な農業が実践されています。
6.
ヒマワリの迷路
子供たちが設計した迷路がヒマワリを使って設置されており、来場者に楽しい体験を提供しています。
施設情報
開業年月日
2019年4月
営業期間
3月中旬~12月中旬(冬季休業あり)
営業時間
10時~16時
休館日
毎週火曜日(臨時休館日あり)
入場料
無料
問い合わせ先
email: [email protected]
「カゴメ野菜生活ファーム富士見」は、自然と共生しながら、楽しく学べる場所として、これからの地域の発展にも寄与していくことでしょう。