建築の美を探る『部位別住宅納まり図集』
グラフィック社が発売を予定している『部位別住宅納まり図集』は、2025年8月に書店に並ぶ予定です。この書籍では、12組の建築家の住宅を通して、住まいにおける「納まり」に焦点を当てています。住まいの暮らしにおける繊細な部分に目を向け、建築設計の深い哲学を感じ取る内容となっています。
「納まり」とは何か
建築における「納まり」とは、単に構造材同士の接続を意味するだけではありません。その中には設計者の思想や美意識、空間に対するアプローチが反映されます。この図集では、各住宅が持つ独自の「納まり」を通じて、設計者の建築に対する考えを探ることができます。
収録される住宅の紹介
本書は、各章にわたり住宅の部位別に構成されています。例えば、玄関やアプローチ、リビング・ダイニング、階段、開口部など、多岐にわたります。
- - 玄関・アプローチ では、佐々木勝敏の「竪の家」や、村山徹と加藤亜矢子が手がけた「家と庭と代」が紹介され、美しいエントランスのデザインが光ります。
- - リビング・ダイニング では、廣部剛司の「PHASE DANCE」など、家族が集う空間の納まりが検証されます。
- - 階段 においては、五十嵐理人の「2700」など、生活の動線を意識したデザインを表現しています。
- - 開口部・枠廻り では、伊礼智の「におの浜の家」が取り上げられ、自然光の取り入れ方や視線の工夫に迫ります。
コラムも充実した内容
また、各章で扱った住宅に関連したコラムも収録されています。これにより、ただの図集ではなく、建築を学ぶための実践的なテキストとしての側面も持ち合わせています。
著者たちのプロフィール
本書の著者には、建築界で名を馳せる著名な設計者たちが名を連ねています。早草睦惠はセルスペースを設立し、設計教育も手がけています。他の著者たちもそれぞれ独自のキャリアを築いており、特に若手や中堅の建築家の視点が新たな価値を提供しています。
購入情報
『部位別住宅納まり図集』は、定価3960円(税込み)で販売されます。B5サイズのオープンバック製で、総ページ数は256頁と、内容も充実しています。読者はこの図集を通じて、建築の深い世界観に浸り、多くのインスピレーションを得ることができるでしょう。
さらに、同出版社からの関連書籍『建築断面 矩計図集』も同時期に発売される予定です。建築を学ぶ全ての方々にとって、必携の書となること間違いなしです。
2025年8月の発売が待ち遠しい『部位別住宅納まり図集』。建築の奥深さを感じる絶好の機会をお見逃しなく!