能登半島での救助訓練
2024-09-05 13:12:57

能登半島地震の教訓を学ぶ、ドローンと重機による救助訓練

能登半島地震の教訓を学ぶ、ドローンと重機による救助訓練



2024年8月29日、石川県鳳珠郡の穴水町で、一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会と地元の消防署、輪島綜合自動車学校が協力してドローンと重機を使用した合同訓練が実施されました。この訓練の目的は、能登半島地震での経験を活かし、緊急時の救助活動をより迅速かつ効率的に行うための技術を磨くことにありました。

訓練の概要



当日の天候は雨模様だったため、訓練は非常に 難易度が高く、実践的な環境で行われました。このような状況下での訓練は、災害時に求められるスキルをさらに磨くための貴重な経験となりました。以下に、訓練内容の詳細を紹介します。

1. ドローンによるアナウンス



スピーカーを搭載したドローンが上空から訓練開始を告げるアナウンスを行いました。雨が降る中でも、100メートルの高度から放送された声は地上にしっかりと届き、災害時における重要な情報伝達手段としてのドローンの可能性を示しました。

2. 現場状況の調査



撮影用カメラを搭載したドローンが、現場の状況をリアルタイムで映像として転送しました。広角と望遠の機能を活用し、全体像を適切に把握できることで、迅速な情報共有が可能になったと報告されています。

3. 要救助者の捜索



赤外線カメラを使用したドローンが、土砂崩れの影響で立ち往生した要救助者を捜索しました。実際の崩落現場で行ったことにより、どのような捜索手法が有効か、そして見つかりやすさや位置情報把握の精度を確認することができました。今後、地域住民にも要救助者になった際の行動が求められるかもしれません。

4. 救助経路の確保



消防署員が重機を操作し、障害物を取り除く作業を行いました。消防署員が自ら重機の操縦を学ぶことで、迅速な救助活動に寄与し、訓練の重要性が再確認されました。

5. 緊急アラートの活用



警報音とライトにより作業場の危険性を伝え、作業員が安全に避難するための一時退避を指示しました。これにより二次災害を未然に防ぐ重要な措置が講じられました。

6. 救助物資の輸送



運搬機能を持つドローンが、救助物資を現場に輸送しました。これにより救助員が現場に到着する際に必要な機材を迅速に届けることができ、救助活動の効率性が向上しました。

7. 崩落体積の算出



崩落現場をレーザースキャナを搭載したドローンで測量し、地面の状態を短時間で把握しました。この技術により、現場作業員は迅速に情報を得ることができ、より安全な作業が期待されます。

8. 衛星通信による映像配信



ドローンからの映像はStarlink回線を利用して遠隔地へ配信されました。災害時には通信手段が限定されることがあるため、衛星通信が重要な役割を果たす可能性が示唆されました。

訓練の意義と今後の展望



今回の訓練により、ドローンと重機を活用した救助活動の重要性と、その効果が実証されました。地域行政や消防署との連携を深めることで、災害発生時に素早く状況を把握し、適切な対処ができる体制を整えることが求められます。多様な技術を駆使し、未来に向けたより良い災害対応を目指していきたいですね。


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会社情報

会社名
一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会
住所
岡山県岡山市東区政津255-2
電話番号
086-948-2761

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