Wi-Fi 7 OTAテスト進化
2025-03-07 10:54:40

アンリツとEMITE社、Wi-Fi 7向けOTAテストソリューションを進化させる

アンリツとEMITE社の新技術



アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、スペインのEMITE Ingeniería SLとの協業により、Wi-Fi 7対応の2x2 MIMO OTAテストソリューションを強化しました。この協力によって、信頼性の高いOTA(Over-The-Air)テストが可能になり、MIMO対応機器のテスト効率が向上します。

Wi-Fi 7とは?


Wi-Fi 7、すなわちIEEE 802.11beは、従来のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に続く新しい無線通信規格です。その特徴は、従来の通信速度を大幅に向上させ、超高解像度の4K動画ストリーミングやAR/VRのような次世代アプリケーションに適した通信環境を提供することです。とりわけOpenAIのような先端サービスの運用に不可欠な技術です。

MIMO OTAテストの重要性


MIMO OTAテストでは、機器の通信以外からの電波干渉を抑える必要があります。アンリツのMT8862Aという測定器とEMITE社の専用試験室を組み合わせることで、再現性のあるテスト環境を構築しました。MT8862Aは、Wi-Fi 7デバイスの性能評価を正確に行うための中心的な役割を果たしています。

技術の融合


EMITE社のR&D部門を率いるMiguel A. Garcia-Fernandez博士は、「両社の先端技術を融合させ、高度なテストソリューションを市場に提供できることを嬉しく思います」と述べました。このプロジェクトにより、次世代の無線機器が効率的かつ正確にテストできる環境が整備されることになります。

アンリツの取り組み


アンリツのエンジニアリング&テクノロジー ワイヤレスチームのリーダーであるMartin Varga氏も、「IEEE 802.11beに対応するテストソリューションのリーダーとして、当社は業界内での地位を強化する努力を続けていきます。」とコメントしています。今後も、グローバルなパートナーシップを通じて顧客満足度の向上を目指し、挑戦を続ける意向です。

EMITE社について


加えて、EMITE社はスペインのカルタヘナ工科大学からのスピンアウト企業で、2Gから5Gに対応する多様なOTA試験システムを設計・開発・製造し、全世界25カ国にディストリビューターを展開しています。これにより、通信事業者やOEMメーカー、規制当局など、幅広い業界での利用が期待されます。

結論


このようにアンリツとEMITE社の協業によって、Wi-Fi 7のテストソリューションが進化し、次世代の無線機器の発展を支える土台が整いつつあります。新たな技術が私たちの日常生活へとどのように溶け込んでいくのか、今後の展開が楽しみです。


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会社情報

会社名
アンリツ株式会社
住所
神奈川県厚木市恩名5-1-1
電話番号
046-223-1111

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