名古屋市に新たな物流拠点『LOGIFRONT名古屋みなと』着工へ

日鉄興和不動産株式会社は、愛知県名古屋市で新たな物流施設『LOGIFRONT名古屋みなと』の着工を発表しました。このプロジェクトはトヨタホーム株式会社との共同事業であり、中部圏における第1弾となります。施設の完成は2025年11月末を予定しており、名古屋の物流業界において重要な役割を果たすことが期待されています。

立地の優位性

『LOGIFRONT名古屋みなと』は、名古屋市港区の主要工業地域に位置し、名古屋第二環状自動車道「南陽」ICから約4.0km、名古屋高速道路「港明」ICからも約4.2kmというアクセスの良い立地です。この地域は200万人の都市を抱える名古屋の中でも、特に物流に適した環境を有し、雇用創出にも寄与することが見込まれます。

施設設計の特徴

本施設は、安全を最優先に考えた設計が特徴です。車両、歩行者、自転車の動線が分離され、安全な出入り口が設けられています。建物は地上4階のBOX型で、1階には片面バースを配置。汎用性の高い平面計画により、柔軟な利用が可能です。

外観には、断熱性や耐震性に優れた金属断熱サンドイッチパネルが取り入れられ、シルバーとダークグレーのモノトーンデザインが施されています。また、荷物用のエレベーターや垂直搬送機も設置され、階層間の荷物搬送がスムーズに行えます。重要な設備は屋上に配備され、バイオセキュリティにも配慮された設計となっています。

環境への配慮

本プロジェクトでは、環境に優しい取り組みが進められています。日本製鉄との協力により導入されるのは、グリーンスチール「NSCarbolex® Neutral」。この素材が使用されることで、施工時におけるCO2排出量が約10%削減される見込みです。また、太陽光発電設備の設置や全館LED照明の採用、CASBEE新築（Aランクの取得）など、環境保護に関する多くの実績も積み重ねています。