ko-kin.光触媒の新型コロナウイルス不活化の実証
株式会社スマートコンサルは、奈良県立医科大学微生物感染症学講座で行った試験において、同社の開発した光触媒「ko-kin.」が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して不活化する効果があることを実証したと発表しました。この実験は、通常の生活環境に近い500ルクスという、家庭や施設の照明レベルで行われ、独自の技術が不活化に貢献したことが明らかになりました。
光触媒とは?
光触媒は、光のエネルギーを利用して化学反応を促進させる材料で、主に酸化チタンなどの成分から成ります。この技術は、微生物やウイルスを無害化するために用いられ、多くの研究が行われています。今回の実証により、ko-kin.光触媒の優れた効果が確認されたことで、公共の場や家庭での環境改善が期待されます。
実験の結果
実際の環境に近い条件での試験では、ko-kin.光触媒が2時間で99.257%、6時間で99.442%の不活化率を示しました。この結果は、他の企業の実績に比べて明るさが低い500ルクスで得られたものであり、実用的な数値として評価されています。このことは、屋内のさまざまな環境での感染拡大防止に大きな役割を果たすかもしれません。
ko-kin.ICの特長
ko-kin.ICは、佐賀大学の一ノ瀬弘道特任教授が関与して開発された光触媒技術を基にした製品で、槍型形状の酸化チタンを用いています。この形状により、光触媒の表面積を増大させ、より高い効率で光を利用することを可能にしています。耐久性が高く、繊維系の衣類に施した場合でも、40回の洗濯後も機能が維持されるという試験結果も得ました。
また、別の試験では、10年相当の抗菌効果持続が確認されており、長期間にわたって使用できる信頼性が証明されています。これにより、家庭や店舗での利用が進むことが期待されています。
使われる場面
ko-kin.光触媒は、蛍光灯やLEDライトなどの紫外線を含まない光でも効果を発揮できるため、さまざまなシーンで応用が可能です。例えば、家庭内の空気清浄や店舗内の衛生管理、さらには学校や公共交通機関でも広く活用できる可能性があります。
株式会社スマートコンサルについて
福岡を拠点とする株式会社スマートコンサルは、特許技術を用いた光触媒の製造メーカーです。OEMや卸、施工代理店を通じて全国展開を行っており、さまざまな光触媒製品を提供しています。特に光触媒酸化チタンコーティング剤の施工や販売に力を入れており、環境衛生の向上に貢献しています。
企業の公式ウェブサイトは
こちらからアクセス可能で、所在地は福岡市博多区博多駅東1-9-1 PAビル2Fです。代表取締役は野口慎太郎氏で、光触媒の技術を活用した新しいビジネスの形を模索しています。
まとめ
ko-kin.光触媒の不活化効果が500ルクスという実環境に近い条件で実証されたことは、家庭や店舗での感染症対策として注目される重要な成果です。この技術がより多くの人々の安全を守り、健康的な生活環境を提供することが期待されます。