郷土文化の継承
2025-12-02 08:19:06

地域の味を未来へつなぐ、老舗菓子店の挑戦と郷土文化の継承

山形の郷土文化を守る老舗菓子店の取り組み



山形県尾花沢市に本拠を置く株式会社うろこや総本店は、創業340年を誇る伝統ある菓子店です。その主力商品である「くぢら餅」は、地域の食文化を支える大切な存在です。近年、生活様式や食の多様化が進む中で、この郷土菓子の需要は減少傾向にあります。地域の伝統を守るために、うろこや総本店は新たな試みを始めました。

くぢら餅の無償提供



今冬、うろこや総本店は、郷土の味であるくぢら餅を大石田町の全小中学校に無償で提供します。この取り組みは、「心を育む学校給食週間」で実施され、約430名の児童に対してくぢら餅が給食として出される予定です。実施日は12月5日で、子どもたちに郷土の味を体験してもらい、地域文化や歴史に触れる機会となります。

くぢら餅の歴史と文化



くぢら餅は、最上地方で長い歴史を持つ郷土菓子で、特に桃の節句での習慣が有名です。その名は「久持良餅」とかかれ、携帯食物としても優れた特徴を持っています。特に桃の節句には、お雛様に供えられ、その後家族で楽しむ文化があります。これにより、郷土料理としての位置付けが強まります。

食文化の危機と地域の責任



しかし、現代では子どもたちがくぢら餅を食べる機会が減り、伝統が失われつつあります。うろこや総本店は、このまま郷土の文化を失うわけにはいかないという思いから、無償提供を決定しました。地域の責任として、次世代にこの味と文化を伝え続けることが求められています。

地域との協力を通じた事業展開



また、今後は地元小学校と連携し、「くぢら餅づくり体験」を実施する計画も進行中です。この取り組みを通じて、子どもたちがくぢら餅の魅力を体感できるよう工夫しています。さらに、パッケージデザインや新たなフレーバーの開発も行い、地域の人々が親しみやすい形で商品を提供していきます。

ネット販売を通じた郷土文化の発信



さらに、うろこや総本店では、郷土の味をより広く伝えるためにネット販売も行っています。公式サイトでは、全国の皆様がくぢら餅を簡単に購入することが可能です。特にひな祭りの期間は需要が高まり、多くの人々に楽しんでもらえる機会となっています。

代表からのメッセージ



代表取締役社長、戸田悟氏は「くぢら餅は、地域の歴史と風土が詰まった宝物です。子どもたちにこの味を体験してもらい、郷土愛を育むきっかけにしたい」とメッセージを寄せています。彼は地域社会への貢献や文化継承の使命感を強く抱いており、今後の活動に期待が寄せられます。

会社概要



株式会社うろこや総本店は、山形県尾花沢市に位置し、和洋菓子の製造・販売を行っています。地域の厳選素材を使用し、シーズンごとの商品展開に力を入れています。さらなる発展を目指して、フレンドリーな商品開発に邁進します。URLやSNSも充実しており、ネットを通じて全国へとその美味しさを広げています。

このように、うろこや総本店は郷土の食文化を守り、未来へつなげるための取り組みを強化しているのです。


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会社情報

会社名
株式会社うろこや総本店
住所
山形県尾花沢市尾花沢1524
電話番号
0237-23-3111

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