ポーランドに新設されたセキュリティ監視センターが企業の安全を守る
近年、サイバーセキュリティの重要性が急速に高まる中、GlobalLogicとHitachi Systems Trusted Cyber Managementが共同で、ポーランドのクラクフに最先端のセキュリティ監視センター(SOC)を開設しました。この新しいセンターは、AIを悪用した攻撃やランサムウェアなど、増大するサイバー脅威に対抗するための鍵となる施設です。
グローバルテクノロジー企業として知られるこの二社は、企業が直面するデジタルセキュリティの課題に特化したソリューションを提供します。今回の取り組みは、特に欧州の企業向けにカスタマイズされた監視と対応方法を整備しており、医療、エネルギー、製造業といった特に脆弱な分野における対策を強化します。
新設されたセキュリティ監視センターは、24時間体制でモニタリングを行い、企業のニーズに合わせた個別のソリューションを提供します。これにより、お客様はリスクを減少させ、EUのデータ保護規制であるGDPRやNIS2指令にも即応できる体制を整えられます。
新しいSOCでは、独自のアプローチと先進技術を駆使して、ネットワークやサーバー、アプリケーションなどの保護を網羅するサービスを展開しています。特に、OTとIT環境という二つの側面から脅威を特定・対応することに力を入れています。これにより、異常行動の検知を迅速に行い、潜在的な攻撃に対する先手を打つことができます。また、規制の遵守を支援し、企業が持続的かつ効果的にリスクを管理できるようサポートしています。
さらに、新しいセンターが注目を集める理由は、特に中小企業にとって、自社でのインフラ整備にかけるコストを抑えつつ、高度な監視機能を利用できる点です。大企業においても、SOC-as-a-Serviceとして提供されるこのサービスにより、必要に応じて柔軟に拡張が可能です。
GlobalLogicのデジタルエンジニアリングの経験と、日立のサイバーセキュリティ専門知識が融合することで、包括的かつ先進的なセキュリティソリューションの提供が可能となりました。これにより、顧客はアプリケーションのライフサイクル全体を通じて保護機能を強化し、コンプライアンスを確保することが期待されます。
Hitachi Systems Trusted Cyber ManagementのMatt Castonguay氏は、「クラクフのSOCは、欧州全体の企業を守る我々のコミットメントを示しています。技術と専門知識を駆使して、お客様がサイバーセキュリティの課題に直面した際に、レジリエンスを高める支援を行います」と述べています。これにより、企業のデータ保護や評判の維持を支える新たな一歩が踏み出されました。
GlobalLogicが因んでいるのは、シリコンバレーに本社を構えるデジタルエンジニアリング企業で、広範な分野において専門知識と支援を提供しています。日立製作所のグループ企業として、社会インフラの革新を通じて持続可能な社会の実現を目指します。
新たに開設されたこのセキュリティ監視センターは、変わりゆくビジネス環境において、欧州全域の企業に向けた安全なデジタルエコシステムの構築において重要な役割を果たすことが期待されています。
会社情報
- 会社名
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株式会社 日立製作所
- 住所
- 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
- 電話番号
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