大和ハウス工業が全社員を対象に自律的学習支援を導入
株式会社Schoo(スクー)が提供する学習コンテンツが、大和ハウス工業株式会社の全社員約16,000人に向けた自律的学習プラットフォーム「&D Campus」に導入されました。この取り組みは、インターネットでの学びがもたらす社会変革を実現する重要な一歩です。また、米国のコーナーストーン オンデマンドとの提携により、学習管理システムと連携し、より効果的な学びの場を提供しています。
導入の背景
大和ハウス工業は、2055年に創業100周年を迎えるにあたって、人財育成ポリシー「Keep Learning, Growing, and Dreaming.」を掲げています。このポリシーの下、従業員ひとりひとりの成長を促進する様々な施策が進められてきました。しかし、従来の研修制度では、役職や階層に応じた限られた学習機会しか提供できず、個々のキャリアニーズに十分応じられなかったのが現状です。
そのため、大和ハウス工業は自律的に学ぶ習慣を根付かせ、個別に最適化された能力開発を実現するために、新たな学びのプラットフォーム「&D Campus」を導入しました。スクーはこの中心的な役割を担っており、9,000本以上の多様な動画コンテンツを提供しています。
導入内容
「&D Campus」は、全社員に向けた自律的な学習支援を目的とするプラットフォームです。スクーが中心となり、ビジネススキルやデジタルトランスフォーメーション、マネジメント、語学など、多岐にわたる学習機会を提供。従業員は業務時間外でも自由に取り組むことができ、自己成長を促進しています。
特に特徴的なのは、「階層別能力開発コース」です。各職級に必要なスキルを考慮した動画を用意し、それらの視聴を昇進要件に組み込むことで、従業員が自身のキャリアと能力開発を同時にサポートできる仕組みを整えました。
導入の効果
この取り組みの導入によって、昇格要件としての学習の枠組みが確立されました。そして、必要なスキルに基づいたスクーの動画コンテンツ視聴が昇進要件に組み込まれることで、従業員たちはキャリアアップと能力向上を同時に実現できるようになり、モチベーションの向上につながっています。
また、導入後は、職場内での自己学習の活性化が見られ、チーム内での意見交換やディスカッションが盛んになりました。こうした環境が生まれることで、学びが職務に直結し、業務改善や社内活性化にも寄与しています。
経営層からの評価も高く、スクーの学習コンテンツ導入は持続可能な人財育成のベースとして、企業全体の成長戦略において重要な役割を果たしています。
提携について
スクーは、2023年9月にコーナーストーン オンデマンドジャパンと業務提携を締結しました。この提携により、両社のシステムが統合され、企業の人材管理から育成を一貫してサポートする新しい環境が実現。社員は自社の研修コンテンツとスクーのコンテンツにシームレスにアクセスできるようになり、自律的なキャリア形成がより促進されることが期待されています。
まとめ
大和ハウス工業とスクーの取り組みは、企業の人財育成に新しい風を吹き込むものです。全社員が自律的に学び、成長する環境が整ったことで、今後もさらなる発展が見込まれます。