滋賀県の高校生が初めて世界湖沼会議に参加し琵琶湖の保全を国際的にアピール
滋賀県の高校生が世界湖沼会議に参加
2025年7月21日から25日、オーストラリア・ブリスベンで開催された第20回世界湖沼会議に、滋賀県の行政関係者と高校生が参加しました。この会議では、琵琶湖の保全や環境教育について世界中の参加者と意見を交えました。特に、高校生たちは英語でのプレゼンテーションを行い、自らの取り組みを発表。これは滋賀県から初めての参加となり、非常に重要な意味を持つ出来事です。
世界湖沼の日の制定
会議では、2024年に国連総会で採択される「世界湖沼の日」が記念され、滋賀県が主催するスペシャルセッションも行われました。このセッションでは、湖沼保全の重要性が議論され、滋賀県の活動が注目されました。高校生たちは、国際的な舞台で自分たちの研究や活動について発表できる貴重な機会を得ました。
高校生の声
参加した高校生の一人、彦根東高校の淺野はなさんは、会議の経験を通じて新しい見方や多様な知識を得たと述べています。「琵琶湖の保全に関する多くの新しい知識を学び、他の高校生にもこの重要性を伝えたい」と語り、次世代のリーダーとしての意欲を見せました。また、水口東高校からはオンライン発表も行われ、琵琶湖をきれいに保つための活動について広く知識を発信しました。
環境保全の取り組み
滋賀県の高校生たちは、NPO法人とも連携し、ホタルの保全や河川清掃活動についても発表しました。立命館守山高校の中川瑛太さんは「ヨシという植物がいかに琵琶湖や人々にとって重要か」を英語で説明し、多くの参加者との合理的な対話を行いました。
専門家との交流
会議では、各国から集まった湖沼の専門家と直接交流する場もあり、参加者はそれぞれの分野での専門家から多くの刺激を受けました。これにより、高校生たちは環境保全の実践や持続可能な管理の必要性を強く認識することができました。
次回への期待
参加者たちは今回の経験を活かし、次回の世界湖沼会議にも参加したい意欲を示しています。彼らは琵琶湖の保全活動を広く周知し、若い世代にこの重要性を伝えていくことが必要だと考えています。教育や環境についての議論は今後ますます重要になるため、次世代のリーダーとしての責任感も感じています。
まとめ
滋賀県の高校生からの発信は、琵琶湖の保全をはじめとした多くの環境問題への関心を高める良い機会となりました。この取り組みは、未来の湖沼保全に向けた大きな一歩となり、次の世代に繋がっていくことが期待されます。2025年の「世界湖沼の日」を契機に、琵琶湖の重要性を再認識する機会が増えることでしょう。