2025年6月、猛暑による夏物需要の高まり
2025年の6月、全国が記録的な暑さに見舞われました。この影響で、ドラッグストアや食品スーパーマーケットでの夏物商品の需要が前年を大きく上回る結果となりました。特に、日焼け止めや冷却用品の売れ行きが著しく、暑い季節を乗り切る準備をする人々の姿が見受けられます。
猛暑がもたらした売上の変化
気象庁の統計によると、6月の日平均気温は過去最高を記録しました。このため、販売データの集計を行った株式会社True Dataによると、ドラッグストアでは「熱冷却用品・用具」が前年同月比で28.2%も増加しました。また、UVケアアイテムや男性用の制汗商品もそれぞれ12.3%と26.3%の増加を見せています。
食品スーパーマーケットにおいても、こちらは「スポーツドリンク」や「パーソナルアイス」の売り上げが上昇しました。特にスポーツドリンクは14.8%増、パーソナルアイスは10.5%増という充実ぶりです。
これにより、夏物商品の需要は例年より早く立ち上がり、特に「熱中症対策」に関する商品が重視されています。8月にかけてさらなる猛暑が予想されているため、これらの商品への注目は今後も続くでしょう。
「米」の売上は好調も平均売価は減少
一方で、米の売上も昨年同月比で大幅に増加しました。食品スーパーマーケットでの売上金額は81.3%増、個数では21.1%の増加を実現。ドラッグストアにおいても、82.5%の売上増と8.3%の個数増と好調な結果を示しました。
ただし、米カテゴリ全体の平均売価は高止まりしていたものの、前月と比較するといずれも減少しました。例えば、食品スーパーマーケットでは前年同月に比べて49.3%高い平均売価でしたが、前月に比べては8.8%の減少を見せています。こういった市場の動向からも、消費者の行動が変化しつつあることが伺えます。
今後の見通し
これからの時期、引き続き猛暑が続く予報となっており、体調管理や熱中症対策に関する商品の需要が途切れることはないでしょう。2025年7月には更なる調査が行われる予定で、市場の動向に目が離せません。
株式会社True Dataについて
株式会社True Dataは、日本国内の消費者購買データをもとにしたビッグデータプラットフォームを運営しています。ドラッグストアや食品スーパーマーケットの専門データを通じて、小売業や消費財メーカーに対して顧客理解や商品戦略の提案を行っています。2025年6月のデータも、こうした取り組みの一環として、日本の消費市場に新たなインサイトを提供しています。顧客の行動を反映したデータ分析を通じて、ビジネスを加速させる戦略を模索することが求められています。
現代のビジネスにおいて、真のデータ活用が成功の鍵を握っています。株式会社True Dataは、引き続き、変化する市場ニーズに対して適切なパートナーシップを築きながら、データを通じた付加価値を提供していくでしょう。