WHILL社が新しい近距離モビリティサービスを発表
WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:杉江理)は、近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を活用した新たな法人施設向けサービス「WHILLモビリティサービス」を、アプリでの無人貸出が可能な形で2024年8月7日から提供開始することを発表しました。このサービスは、省人化や移動の効率化を求める施設運営者のニーズに応えるもので、利便性が高く、安全に運用できるパッケージが組み込まれています。これにより、誰もが快適に移動できる環境を提供し、多世代の訪問者の促進や滞在時間の延長をサポートします。
高齢化社会への対応
日本の65歳以上の高齢者人口が3,600万人を超え、高齢化が加速する中で、特にシニア世代が外出する際の不安を軽減するソリューションが求められています。WHILL社の調査によると、体力に不安があるシニアの約半数が外出を避ける理由として、体力の低下や同行者に迷惑をかけたくないとの声がありました。このような社会的背景を踏まえ、WHILL社は施設運営者から高齢者に配慮した環境整備の要望を受け、2023年6月からサービスを展開しています。
WHILLモビリティサービスの特徴
WHILLモビリティサービスは、時速6km以下で走行し、歩行者扱いとなる近距離モビリティを法人施設向けに提供します。提供されるのは機体管理システムや保険、メンテナンスサービスと一体化した内容です。このサービスは商業施設やテーマパーク内の移動を対象にしており、半日や終日といった長時間の利用が想定されています。実際に導入した施設からは、再来場促進や高齢者層の増加、滞在時間の延長など、効果が報告されています。また、顧客の施設利用体験が向上し、購買促進にも貢献することが期待されています。
幅広い導入先
「WHILLモビリティサービス」は、Themeパーク、観光地、商業施設などに広がる導入実績を持ちます。特に、リゾート施設やホテルでの導入が急増しており、家族連れや多世代の利用が進んでいます。宿泊客の2人に1人が移動環境が整っている宿泊施設を選ぶ際のポイントとして評価し、「安心して旅行を楽しめそう」とする意見が多く寄せられています。利用者からは「自分で移動できて快適」といった好評が寄せられていますが、一方で、導入施設からは運営・管理の負担を軽減する方法が求められていました。
新たな無人貸出アプリの導入
こうした要望を受け、WHILL社は貸出手続きから決済までをスマートフォンアプリで完結できる「WHILLレンタルアプリ」を新たに開発しました。このアプリを利用することで、施設運営者は無人貸出を実現でき、貸出拠点の設置もより柔軟に対応可能になります。具体的には、貸出オペレーションの選択肢が広がり、有料サービス化も容易になります。
WHILLモビリティサービスの導入メリット
1.
効率的な貸出運用:施設に応じて有人または無人での貸出が選べることで、貸出拠点の設置がしやすくなります。
2.
導入の低コストと安心サポート:初期費用が一律100,000円で、月額20,000円から利用できるため、法人の負担が軽減されます。
3.
多彩なモデルラインナップ:利用シーンに合わせて異なるモビリティモデルから選択でき、誰でも安心して使える仕組みがあります。
利用開始の流れ
WHILLモビリティサービスを導入するには、プランや台数の選定後に機体の設置を行い、オペレーションに関するトレーニングを受けた後、運用が開始されます。また、運用中のトラブルにも速やかに対応できるサポート体制が整っています。アプリを通じての簡単な貸出手続きにより、顧客の介護や負担を軽減し、より多くの人々にアクセシブルな移動を提供することを目指しています。
WHILL社は、今後も法人施設様と連携し、レクリエーションや観光を楽しむための環境整備を進めていく方針です。高齢者や家族連れが安心して楽しめるような移動手段を提供し、さらなるビジネスチャンスを広げることで、より多くの顧客に貢献していくことを目指しています。