新たなウェルネスドリンクが誕生
スペースシードホールディングス株式会社(東京都港区)とマレーシアのJAT LIFE Sdn. Bhd.(セランゴール州)が共同で開発した新しいプロジェクト、「MATCHA NOVA」が注目を集めています。このプロジェクトでは、次世代のウェルネスドリンクとして「抹茶を使わない新しいグリーンラテ」を発表し、健康への新たなアプローチを提案します。
MATCHA NOVAプロジェクトの目的
「MATCHA NOVA」は、健康を意識した飲料の開発を目的したプロジェクトで、マレーシア市場に投入される予定です。この名前には、「抹茶を超える価値を提供する」という意味が込められており、そのコンセプトは“Beyond Matcha”とも表現されています。
新しいグリーンラテの主成分となるのは、日本の伝統的な発酵技術、米麹(Rice Koji)と沖縄・石垣島産のクロレラ(Yaeyama Chlorella)です。この二つの素材は、精製糖を使用せず、健康に資する成分として注目を集めています。臨床研究でも、抗酸化作用や免疫調整機能、血糖値の上昇抑制が示唆されており、特にマレーシアの医療課題に対するソリューションを提供しようとしているのです。
製品開発の背景
このプロジェクトの試作は、東京都渋谷区に本社を置く株式会社オリゼの監修のもと進められました。オリゼは、日本の発酵技術における専門家であり、長年の経験を生かした味と科学の融合を目指しています。それにより、「飲む発酵科学」を具現化した製品として、消費者の健康を意識した選択肢を提供しているのです。
世界展開に向けて
さらに、MATCHA NOVAプロジェクトは、2026年からアジア、欧州、中東などへグローバルに展開する計画です。各国の食文化に適応しながら、健康的な飲料として「抹茶を超える」という新たなカテゴリーを創出していくのが目標です。
健康への影響と未来
特に注目すべきは、マレーシアにおける健康課題の深刻さです。世界保健機関(WHO)は、糖尿病の発症率が今後大幅に増加すると予測しており、これは心血管疾患や腎不全、視覚障害などの合併症を引き起こします。このプロジェクトを通じて、慢性疾患の管理や健康寿命の延伸に貢献できる可能性が高いとされています。
さらに、スペースシードホールディングスは、既存の「Fermentation and Longevity Fund」プログラムを利用して、最新の発酵技術を駆使した長寿研究と健康問題への取り組みを強化しています。これにより、ASEAN地域全体で健康課題の解決に貢献し、グローバルな長寿社会の実現を目指しています。
会社概要
設立:2024年(マレーシア、セランゴール州)
事業内容:パーソナルケア製品・サプリメントの製造
設立:2024年(日本・東京都港区)
事業内容:発酵技術を活かした長寿関連製品・サービスの開発
この新たなプロジェクトが、未来の健康社会に貢献することを願っています。