小児がん啓発月間「Gold Ribbon Month 2021」がスタート!
2021年9月より、「Gold Ribbon Month 2021」が始まりました。このイベントは小児がんによる影響を広く知ってもらうことを目的とし、当事者の思いや日常を紹介することを目指しています。当法人が行う取り組みは、参加者が小児がんについてより身近に感じ、自分にできる支援を考えるきっかけとなることでしょう。
イベントの内容
「Gold Ribbon Month 2021」は、以下の3つのプログラムを通じて実施されます。すべての情報や参加方法は公式ウェブサイトから確認できます。
1. 作品展の開催
小児がんの患児およびその経験者が制作したアート作品を展示するオンライン作品展が行われます。この作品展では、子どもたちのストーリーや思いを、アートを通じて共有し、支援のメッセージを発信します。一例として、5歳および10歳で神経芽腫を経験したいちのさんが描いた「ひまわり」という作品が紹介され、彼女の希少な体験が色鮮やかなアートによって表現されています。作品の詳細は
こちらからご覧いただけます。
2. 動画配信
作品展に参加した子どもたちや若者たちのインタビュー動画も配信されます。彼らがどのように日常を過ごし、小児がんと向き合っているのか、本人や家族、友人とともに語る貴重な映像が楽しめます。ナレーションにはフリーアナウンサーの伊勢みずほさんが参加し、より多くの人々にその思いを届ける役割を果たします。動画は公式サイトでチェックできます。
3. 手記”小児がんを語る”発表
小児がんと関わりを持つ様々な立場の方々による手記も発表されます。これらの手記では、彼らの日常における小児がんの影響について描かれており、身近に感じることができるそんな内容となっています。初回は、小児がんを経験した子どもを持つ報道記者の父親がその思いを綴った手記が紹介されています。小児がんに関する様々な視点からの理解を深めることができます。
世界小児がん啓発月間とは?
世界小児がん啓発月間は、小児がん患者やその家族、経験者たちの強い思いから始まりました。毎年9月には、各国でゴールドにライトアップされた名所やゴールドリボンを掲げて支援を表明し、多くのチャリティーイベントが開催されています。2021年は、特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ(JCCG)をはじめとする団体が「小児がんの子どもたちとご家族が輝かしい未来を”笑顔”で過ごせるように」という思いを胸に活動を展開します。この「Gold Ribbon Month 2021」は、その一環として、多くの人々に小児がんについて「知り・学び・広げる」機会を提供します。
ゴールドリボンとは?
ゴールドリボンは、小児がんの子どもたちを支える活動の世界共通のシンボルマークです。金色は貴重な金属を象徴し、子どもたちが我々の「最も貴重な宝物」であるという考え方が背景にあります。
小児がんについて
小児がんは15歳未満の子どもに発生する悪性腫瘍で、年間に新たに約2,000~2,500人が診断され、約500人が亡くなっています。小児がんは希少疾患で、子どもたちが経験する病気の中でも最も多くが病死原因となっています。情報収集が難しいため支援が十分でないことが課題となっていますが、この啓発月間を通じてより多くの人々が関心を持つことが期待されています。
ゴールドリボン・ネットワークの目的
2008年に設立されたゴールドリボン・ネットワークは、小児がん患児や経験者へのQOL向上を目指し、情報提供や研究助成などさまざまな支援活動を行っています。当法人は、今後も小児がんの子どもたちが安心して笑顔で生活できる社会を実現するために、努めていく所存です。皆さんも一緒に小児がんについて考え、支援の輪を広げていきましょう。