相知町の自然共生
2025-05-25 11:51:20

相知町横枕で進化するネイチャーポジティブな取り組みと自然観察会

相知町横枕のネイチャーポジティブな挑戦



佐賀県唐津市相知町横枕の自然共生区域では、持続可能な地域づくりを目指し、NPO法人唐津Farm&Foodがさまざまな取り組みを進めています。この地域は、住民と共に守り育ててきた里山が特徴で、佐賀県初の自然共生サイトに認定されていることからも、その価値が高く評価されています。

自然を感じる春の観察会



特に注目されていますのは、2025年5月18日に開催された「春の自然観察会」です。このイベントは佐賀県自然史研究会との共催で、専門家や地域住民、子どもたちが参加し、田んぼやため池、森、神社、水路など、多様な環境を探索しました。参加者はアカハライモリやカエル類など、様々な生物との出会いを通じて自然の美しさに触れる機会を得ました。

観察後には「発見シェアタイム」が横枕公民館で行われ、参加者同士が気づきを語り合い、人と自然とのつながりをも再確認する時間となりました。地域の豊かな自然を前にして、心を一つにする瞬間は、多くの参加者にとって貴重なひとときだったことでしょう。

ネイチャーポジティブの発信



さらに、5月22日には九州各地の自然共生サイトが参加するシンポジウム『ネイチャーポジティブな社会を九州の地から』が北九州市の「いのちのたび博物館」で開催されました。ここでは、横枕の住民が登壇し、代々の保全活動や世代を超えた協力について報告しました。これにより、横枕の活動が地域の模範となることを願う声が高まっています。

文化的価値との共鳴



相知町横枕の活動は、単なる環境保護にとどまらず、地域文化の再発見とも密接に関わっています。1926年、柳宗悦によって提唱された民藝運動「日常の中の美」を重んじる理念と通じるものであり、地域の暮らしの中で自然との共生を実践しています。この部分が「ネイチャーポジティブ」の真の価値とも言えるでしょう。

国際的なつながりへ



このイベントに合わせて、国際的な再生型コミュニティネットワーク「ERC(Eco Restoration Communities)」の公式Instagramでも、横枕での取り組みが紹介されました。このことは、地域の小さな活動が国際レベルで認識されることを意味しており、「ネイチャーポジティブ」という理念が地域から世界へと広がる重要な一歩となるでしょう。これからも相知町横枕が機能する里山としての魅力を発信し続けていく姿が期待されます。

未来への展望



唐津Farm&Foodは今後も地域住民や専門家と協力し、調査や観察・教育活動を通じて「ネイチャーポジティブ」な社会の実現に向けて尽力していく予定です。自然共生を重んじつつ、地域の文化的価値を再生させるその動きが、未来にどのような影響を与えるのか、引き続き注目が集まります。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人唐津Farm&Food
住所
佐賀県唐津市浦5409番地7
電話番号
090-3263-4557

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