NHKと民放連による「ラジオの証言」キャンペーン
NHKと全国の民放ラジオ局は、災害時の当事者の声を収集し、広めるため、「ラジオの証言~災害を語り継ぐ~」というキャンペーンを開始しました。このプロジェクトは、災害の影響を受けた人々がどのように感じ、何を必要としているのかを伝えることを目的としている特設サイトを設けています。
特設サイトには、昨年の豪雨で甚大な被害を受けた熊本から、元サッカー日本代表の巻誠一郎さんの体験が掲載されています。巻さんは、被災者のニーズが時間とともに変化することについての重要性を語ります。彼の声は、被災者が直面する現実や、その時必要だった支援物資の具体例を浮き彫りにしています。
また、阪神淡路大震災を経験したパーソナリティが、自身の体験を通じて減災のための知恵を紹介している点も注目です。彼は、外出中にガラスの破片で怪我をしそうになった際の教訓として、ベッドの近くにスリッパを置くことの重要性を提案しています。
特設サイトは、災害の種類や場所による情報検索機能も搭載しており、ユーザーが必要とする情報を見つけやすいように工夫されています。さらに、4月中旬以降には各局の人気パーソナリティによる「災害とラジオ」に関するインタビューが順次公開される予定です。
ラジオを普段あまり聴かない人々に向けては、ラジオ、radiko、らじる★らじるの利用方法も詳細に説明されており、新たな聴取者の獲得を目指しています。思いがけないタイミングでラジオから流れてくる被災者の声やパーソナリティの言葉が、あなたや大切な人を守る手助けになるかもしれません。
このキャンペーンを通じて「ラジオを聴く習慣が、いざという時にどれほど役立つか」を多くの人に知ってもらいたいという願いが込められています。
キャンペーン概要
このプロジェクトは、ただの情報提供にとどまらず、被災者の声を通じた「共感」を生み出し、世代を超えて語り継ぐことの重要性を強調しています。今後、多くの人々がこの特設サイトを訪れ、災害の重大な教訓を共有することが期待されます。