博報堂の革新プログラム「WESION」
株式会社博報堂(港区、名倉健司社長)は、都市型実証実験フィールドを活用して新規事業開発を推進するユニークなプログラム「WESION」の提供を始めました。このプログラムは、特に企業が持続可能な経営基盤を確立するための新たな取り組みを支援します。
「WESION」の目的と背景
日本の企業環境は急速に変化しており、多くの企業が新規事業開発に取り組む姿勢を強化しています。このような状況の中で、オープンイノベーションといった手法に注目が集まり、自社だけでなく外部の技術や知識を活用したアイデアの共創が重要となっています。しかし、実際には専門的な人材の不足やリソースの制約により、構想段階で行き詰まってしまうことが多いのが実情です。そこで博報堂は、こうした課題を解決するために「WESION」を設け、スピード感を持って事業開発を進めることを目指しています。
実証実験フィールドの活用
新しい技術やサービスの検証が可能な実証フィールドを持つ地域や企業との協力によって、生活者に開かれた接点でチャレンジを実現していくことが「WESION」の特徴です。このプログラムは、博報堂が大切にする「生活者発想」を基に、未来の洞察から生まれる「Creative Question」を共に創り出すことから始まります。その後、問いを基に事業アイデアを構築し、実証実験を経て社会に実装していく一連の流れをサポートします。
第一弾プロジェクトの内容
第一弾として、JR東日本が推進する「TAKANAWA GATEWAY CITY」やビジネス創造施設「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub」をフィールドパートナーに迎え、社会課題解決をテーマにした新規事業開発を進めます。この地域は、来街者約10万人を対象に環境やモビリティ、ヘルスケアなどの分野で新しいソリューションを創出するための大規模な実験場とされています。具体的には、駅やオフィス、クリニック、フィットネスなどを実証フィールドとして利用し、AIやロボット技術などの先端プロダクトやサービスの検証を支援します。
未来に向けた展望
博報堂は「WESION」を通じて、様々な街や施設とのコラボレーションを進め、企業のインキュベーションを推進していきます。このプログラムにより、企業が新しい価値を創造し、社会全体に貢献することが期待されています。今後も「WESION」は進化を続け、より多くのプレーヤーと共に社会課題に立ち向かっていくことでしょう。
公式サイト:
WESION