泊まれる醤油蔵
2020-08-25 11:00:09
奈良県最古の醤油蔵が蘇る!泊まれる醤油蔵「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」
奈良県最古の醤油蔵「マルト」の再興
奈良県の田原本町に位置する株式会社マルトは、1689年に創業された日本最古の醤油蔵です。しかし70年前に一度閉業し、その後は廃れたままでした。しかし、今年、築130〜140年の古い蔵を改修し、古民家ホテル「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」としての新たな一歩を踏み出しました。この宿泊施設は2020年8月29日(土)に開業し、地域の魅力を再発見する場となっています。
81代目当主の木村浩幸さんは、伝統的な醤油の製法を探求し続け、この蔵に蔵付き菌が生き続けているという驚きの発見をしました。これが、蔵の再興へとつながりました。蔵の中には古文書や当時の道具類がそのまま残されており、宿泊客はこの歴史を肌で感じながら過ごすことができます。
館内の詳細と客室
「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」の内部は、伝統的な大和棟造りの母屋を中心に構成され、全7室の客室が設けられております。それぞれの部屋は、かつての醤油製造に使用されていた施設にちなんだ名前が付けられており、古文書が保管されていた部屋は「府庫」、原材料を貯蔵していた蔵は「糀」や「碓」といった具合に名付けられています。
各客室には、醤油蔵元の昔の使われ方を意識してデザインされた家具や装飾が施され、訪れる人々に独特の体験を提供しています。また、施設全体には当初からの「おもてなし」の心が随所に感じられ、来客を迎えるための工夫が息づいています。
自然と歴史が息づく田原本町
田原本町は奈良盆地に位置し、周囲には重要文化財や数多くの歴史遺跡、神社仏閣があります。中でも村屋神社は、日本最古とされる大神神社の別宮で、2000年以上の歴史を持っています。この地域は、古代から続く大和の原風景に囲まれており、本物の「原点回帰」を体験できます。
田原本町の食材も地域の魅力の一つで、大和の稲作の発祥地として知られ、豊富な農産物が栽培されています。この土地で育まれた作物を用いた食事を宿泊客には提供し、地域の魅力を体感していただけるよう心がけています。
醤油の新たな歴史
新たに醸造される醤油は、地元の原料と天然醸造製法にこだわり、約2年間の熟成の後に販売を目指しています。この醤油は、奈良県産の大豆や小麦を使用し、皇室にも愛された風味豊かな製品です。また、地域の特産品とともに、体に優しい料理もご提供する予定です。
木村浩幸からのメッセージ
木村さんは「近くにいると気付けない大切なもの」を感じながら、当時の蔵人たちの生活を体験することを宿泊客に望んでいます。田原本は日本人の心の原点を学ぶ場所でもあり、「醤油の醸造は発酵の美しさを感じることができる」この地で、古代の感覚を再体験できることを願っています。
最後に
「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」は、伝統と地域の文化を大切にしつつ、新たな価値を提供する宿泊施設として生まれ変わりました。古民家の宿泊体験を通じて、地域の魅力や日本文化を感じられる旅を提供したいと考えています。古き良き時代の「おもてなし」を体感してみてはいかがでしょうか?
会社情報
- 会社名
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株式会社マルト
- 住所
- 奈良県磯城郡田原本町伊与戸170
- 電話番号
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