小規模事業者の課題
2023-06-01 10:00:04
小規模事業者の経営課題:売上アップと計画性の必要性
小規模事業者の経営課題:売上アップと計画性の必要性
新型コロナウイルスの影響が続く中、企業経営者は厳しい状況に直面しています。特に、小規模事業者の経営者にとっては、売上の回復が最大の課題となっています。株式会社スーパー・アカデミーが行った調査結果によると、なんと65.6%の経営者が最も重視している課題が「売上アップ」であることが明らかになりました。
この調査は、従業員5名以下の小規模企業経営者を対象に実施され、得られたデータは小規模事業者が抱える課題の現状を浮き彫りにしています。最も多かったのは「売上アップ」ですが、次いで「コスト削減」や「資金繰り」といった経営の基盤を成す問題も挙げられました。
売上の回復を目指す経営者たち
調査中に収集した具体的な経営課題として、多くの経営者が以下のようなコメントを寄せています。たとえば、「コロナ禍で営業が縮小し、売上の回復を目指したい」といった声や、「新規顧客の獲得とリピート客の増加を効率よく図りたい」といった意見です。また、集客が難しく口コミが少ないと感じている経営者も多く、売上増には多様な施策が求められています。さらに、人材の確保や育成にも課題を感じている経営者も多いことが分かりました。
課題対策の難しさ
しかしながら、これらの課題に対して具体的な対策を講じている経営者はわずか26.3%に留まっています。73.8%の人が『いいえ』と回答し、実に大多数の経営者が課題を抱えつつも解決策を見いだせていない状況です。この理由として「お金をかけられない」という声が多く、財政上の問題が大きな障壁になっています。ほかにも「対策方法が分からない」との意見もあり、情報やノウハウ不足がその背景にあることがうかがえます。
計画性の欠如
さらに、短期的または中期的な事業計画を持つ経営者は32.1%と、こちらも不足している状況です。「先の見通しが立たない」との理由が最も多く、コロナ禍による不安定な環境が影響を及ぼしていると考えられます。多くの経営者が目の前の業務に追われているようですが、売上アップのためには計画的なアプローチが欠かせません。
取り組むべき成長戦略
経営者が現在取り組んでいることとして、最も多いのが「経費削減」であり、経営の効率化に努めている様子が見て取れます。具体的には、セミナーや講習会への参加、必要な物品の安価仕入れや残業削減など、さまざまな方法でコストを抑えようとしています。また、税理士に相談することによって、より良い経費削減策や節税への意識を高める取り組みが進められています。
新しい企画の実現へ
このような厳しい状況の中でも、7割以上の経営者が「事業を伸ばしたい」と考えており、その気持ちは確固たるものです。もし予算があれば「新しい企画の実現」に最も力を入れたいとの意見が37%を占め、新たな可能性に挑戦しようとしています。
最後に
この調査から、現在の経営者が直面している課題やその対策の難しさが浮き彫りとなりました。経営の現状を打破するためには外部の意見を取り入れることが一つの解決策と言えるでしょう。無料で相談できるサービスの活用など、新たな道を模索するための取り組みが必要な時代と言えます。結局、目の前の業務だけに追われていては、未来の成長は狙えません。計画的なアプローチがこれからの成長に求められています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社スーパー・アカデミー
- 住所
- 大阪市北区中崎西1−5-22-3A
- 電話番号
-
06-6359-8805