株式会社こっこー、全拠点でCO2フリー電力導入を実施し脱炭素社会へ前進

脱炭素社会を目指す株式会社こっこーの挑戦

広島県呉市に本社を構える株式会社こっこーは、持続可能な社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。株式会社こっこーは最近、同社が所有する中四国6つの拠点で、CO2フリー電力の導入を発表しました。これにより、2024年度の事業において、使用する電力の92.2%が再生可能エネルギー由来となり、脱炭素社会への貢献を強化します。

背景と目的

この取り組みの背景には、脱炭素社会を実現するための厳しい目標が存在します。こっこーは2022年度にカーボンニュートラルに向けたロードマップを策定し、2023年度にはSBT（Science Based Targets）の認定を受けました。これにより、同社はさらなる温室効果ガスの排出削減に向けた努力を強化しています。特に、スコープ2対策の重要性を認識し、高効率な設備の導入や太陽光発電所の設置を進めてきましたが、電力の不足分を補うための効果的な解決方法として、CO2フリー電力への切り替えを選択しました。この切り替えにより、年間約450トンのCO2排出量削減が見込まれています。

ここで重要なポイントは「スコープ2」とは、企業が消費する電力や熱など、間接的な温室効果ガスの排出を示す指標であり、環境への影響を評価する上で欠かせない要素です。株式会社こっこーは、スコープ1での直発生排出やエネルギー供給者の活動からの排出を考慮し、その全体像を把握し続けています。

CO2フリー電力の導入

今回導入されたCO2フリー電力は、再生可能エネルギー発電所で生成された電気とトラッキング付非化石証書を組み合わせたもので、環境価値の明確な由来が保証されています。この仕組みを通じて、株式会社こっこーは、太陽光パネルによって生成された電力を自身の施設に供給すると同時に、不足をCO2フリー電力で補う体制を確立しました。これにより、持続可能なエネルギー供給が実現し、地球環境に配慮した事業運営が可能になります。

今後の展望

株式会社こっこーは、スコープ2ゼロの体制確立を脱炭素化の重要な土台として位置づけています。同社の理念である「かぎりあるものを、かぎりなく」を基に、今後も環境に優しい事業を推進し、地域社会とも連携しながら持続可能な社会の実現に向けて努力を続けます。

さらに、株式会社こっこーは、リサイクルセンターの拡充を進めており、11月には新たに東広島リサイクルセンターが稼働する予定です。この新たな拠点も、CO2フリー電力を活用した持続可能な運営が期待されています。