SaaS格付け基準「ARI Award 2026 Summer」発表
2026年の夏、Synapse Arrows Pte. Ltd.が報告した「ARI Award」は、日本市場で利用されるSaaSの「AIエージェント対応度」を評価する新たな試みです。この評価によって、SaaS業界はAI技術の進展に適応しつつあります。今回は、その中から特に優れた41のサービスが認定を受け、注目を集めています。
ARI Awardとは?
「ARI Award(Agent Readiness Index Award)」は、AIエージェントが接続しやすいソフトウェアを特定するために設けられた評価制度です。「ARI Award 2026 Summer」では、会計、人事、決済、法務、ECなど18の業種から200のSaaSが対象となり、各サービスは以下の4つの評価基準によってスコアリングされました(満点90点、格付けは8段階):
1.
MCP(接続口)の提供: 公開されている接続口の種類を評価します。
2.
認証の標準性: 著名な認証方式であるOAuth 2.0など、どの程度標準的な認証が用いられているかを確認します。
3.
開発者ドキュメントの公開: 開発者に対する情報の可用性を測定します。
4.
MCPパッケージの配布: 利用開始の容易さを評価します。
この格付けは、Aiエージェントがシステムに接続しやすいかどうかを示す指標となっており、近い将来のSaaS選定基準に大きな影響を与えるとみられています。
格付け結果概要
発表された結果として、41のサービスが「ARI Award認定」を受け、具体的には以下のように評価されました。
- - AAA(最高評価): 11サービス
- - AA: 21サービス
- - A: 9サービス
- - BBB: 27サービス
- - BB以下: 126サービス
AAA認定サービスの紹介
特に高く評価された11のサービスには、freee、Square、Notionなどが含まれています。これらのサービスは、全て公式のMCPサーバーを持ち、OAuth 2.0を採用し、さらに公開された開発者ドキュメントと簡単にインストール可能なパッケージを提供しています。このことにより、AIエージェントからのアクセスがスムーズに行えることが確保されています。
AAおよびA認定サービス
次に評価されたAA認定では、Chatwork、Domo、Freshdeskなどが名を連ねます。これらのサービスは、AIとの連携において一定の基準を満たしており、幅広い用途が期待されています。A認定のサービスもまた、多様なカテゴリーでの利用が可能であり、今後の成長が期待されています。
SaaSとAIの未来
Gartnerによると、2026年までにAIエージェントによる購買シフトがエンタープライズSaaS市場において20%に達すると予測されています。これに伴い、SaaSの設計は人間向けの使いやすさだけではなく、AIエージェント自身が接続しやすい設計が求められています。この流れの中で、ARI AwardはAIエージェントに適したサービスを推奨し続け、業界の標準となることが目指されています。
今後の展開
「ARI Award」は今後も評価基準を広げ、AIエージェントによるタスク実行の実測評価や、複数AIとの相性評価などが追加される予定です。これにより、AI技術を駆使したSaaS選定がさらに進むことが期待されます。
SaaS提供企業は、評価に基づいて自社のサービスを改善し、AIとの連携を強化することで、市場競争において優位性を保つことができるでしょう。
具体的な認定ロゴや改善のためのガイドラインについては、公式サイトで確認できます。今後の動向にもぜひ注目していきたいです。