金属3Dプリンティングの未来を感じさせるXact Metalの快挙
米国の金属3Dプリンターメーカー、Xact Metalが、2024年の第4四半期に過去2番目に高い受注収益を達成したことが発表された。この成功により、同社は150台目の金属3Dプリンターを出荷し、さらなる業界での地位を確立している。
成果の背景とは
大阪府東大阪市を拠点とする株式会社システムクリエイトが、大きな成果を上げているXact Metalの情報を紹介した。同社の代表機種であるXM200Gは、特に工具や射出成形業界からの需要が高まり、受注が増加している。
「アプリケーションと業界への注力」がXact Metalの成功の鍵と考えられており、特に業界をリードする顧客からの新規およびリピート注文が多いことが影響している。およそ半年間で、2023年5月に出荷した100台目の金属3Dプリンターからさらに50台を追加したその成長速度は驚異的だ。
撮影現場での成功
150台目のXM200Gは、ミシガン州に所在するプラスチック射出成形機械工場Zero Toleranceに納入され、同社オーナーのスティーブ・ミション氏は「高性能の機械とツールに投資し、生産金型業界での成功へ向けた取り組みを続けている」と語った。ミション氏が率いるチームがこのプリンターを使ってどのような成果を上げるのか、期待が高まる。
Xact Metalの技術の特長
1.
高速造形能力
XM200Gはガルバノ方式を採用しており、最大20.7m/秒の走査速度を実現。また、FΘレンズによってレーザ照射が高精度で行え、安定した造形を可能にしている。
2.
使いやすい操作性
19.5インチのタッチパネルと、付属のXact Metalソフトウェアによって、ファイルのロードやプリント状況の確認が容易に行える。異常時の原因特定も簡単だ。
3.
対応金属の幅広さ
高出力イッテルビウムレーザを用いることで、アルミニウムからチタンまで様々な金属に対応可能。特性に応じたサポートが特長だ。
4.
オープンマテリアル仕様
多種多様な金属粉末の使用が可能で、リアルタイムで調整ができるため、カスタム材料の露光パラメータ開発も行いやすい。
将来の展望
Xact Metalは「誰もが利用できる金属3Dプリンティング」を目指し、革新的な技術と競争力のある価格設定を通じて、さらなる成長を見込んでいる。業界のニーズに応え続けることで、今後も重要なプレーヤーとして様々な分野での貢献が期待される。これからもXact Metalの動向から目が離せない。
会社概要
Xact Metal
- - 代表者: Juan Mario Gomez
- - 本社所在地: アメリカ・ペンシルベニア州
- - 設立: 2017年
- - 事業内容: 金属3Dプリンター製造・販売
- - 公式ウェブサイト
システムクリエイト
- - 代表者: 川上正義
- - 本社所在地: 大阪府東大阪市
- - 設立: 1992年6月19日
- - 事業内容: 3Dデジタルツール導入・販売・サポート
- - 公式ウェブサイト