フィディー決済の背景と意義
リース株式会社は、家賃保証会社向けのSaaS型家賃保証支援システム『家賃保証クラウド』を展開する企業です。最近、同社はオリックス銀行と提携して新たな決済サービス『Fidii決済』の実証実験を始めました。この新サービスは、賃料の立替払いスキームを備えており、家賃の決済をよりスムーズにすることを目的としています。
民法改正の影響
2020年に行われた民法の改正により、個人保証から機関保証への移行が進んでいます。この影響で、家賃保証会社の利用が増加する一方で、依然としてアナログな決済プロセスが多く残っています。これにより、手続きのミスやトラブルが生じるリスクが高まっています。
課題の解決へ向けた取り組み
リースは、このような課題に対応すべく、家賃保証会社の業務を簡素化し、効率化するために『Fidii決済』を開発しました。アナログ決済に依存する現状を打破し、新しいデジタル決済の時代を切り開くことを目指しています。
実証実験は8月から11月までの期間で実施され、その中で900社以上の家賃保証会社との連携を図る予定です。オリックス銀行がリースの送金指示に基づき、賃料の概算額を管理会社やオーナーに送金することで、集金業務を担います。
Fidii決済の具体的な機能
Fidii決済では、次のような特徴があります:
1. 毎月26日に家賃を自動引落し
2. 当月分の請求データを引落日の6営業日まで受付
3. 引落結果レポートを最短3営業日で提供
4. 家賃保証会社のデータベースとスムーズに連携可能
これにより、家賃保証会社は業務のさらなる効率化が図れ、督促業務を早期に開始することができるようになります。特に家賃滞納の管理が重要な業務であるため、この機能は大きな利点といえるでしょう。
進化する信用経済
リースは、信用経済社会の進展とともに、より良い賃貸環境を提供するためのプラットフォームを目指しています。同社の取り組みは、不動産と金融のクロスオーバーによる信用の評価をテーマにしており、独自に開発した与信アルゴリズムを駆使して、入居者の信用力を高精度で評価します。これにより、事業者やオーナーのリスクを最小化し、柔軟で公平な賃貸契約の形成に寄与しています。
公式リリースに向けて
今後、リースはFidii決済に関するフィードバックをもとに、正式なサービスリリースに向けての検討を進める予定です。その結果、賃貸業界全体に新しい風をもたらすことが期待されています。
詳細についての問い合わせは、リース株式会社の公式ウェブサイトを通じて受け付けています。今後の動向に注目です。
会社概要
- - 設立:2018年9月13日
- - 代表者:中道 康徳
- - 所在地:東京都新宿区西新宿7丁目9-16 西新宿メトロビル 6F
- - URL:リース株式会社
- - その他提供サービス:家賃保証支援システム『家賃保証クラウド』や賃貸決済サービス『Fidii決済』の詳細もぜひご覧ください