SNSトレンドの新たな潮流
65dB TOKYOが発表した最新レポート「2025年上半期SNSトレンド徹底解剖」が、SNS上で急速に拡散したトレンドの裏側を明らかにしています。このレポートでは約20億件に及ぶ投稿を分析し、特に注目されたのは「画像ミーム」「AI」「企業・ユーザーのコミュニケーション」の三つ。中でも、画像ミームは新しい共感の形を示唆しており、今後のSNS利用において重要な鍵を握っています。
画像ミームとは?
画像ミームは、特定の画像にキャッチフレーズやコメントを組み合わせた簡潔な投稿方式で、多くの共感を得つつ広がっています。65dB TOKYOは、この形式が「発信よりも共感を重視する動き」を象徴していると分析しています。
エッホエッホの成功
特に注目すべき画像ミームとして「エッホエッホ」があります。このミームは、メンフクロウのヒナが走る姿を擬音語「エッホエッホ」と共にシェアされ、なんと約58億インプレッションを記録しました。この成功の背景には、ミームとして「発信することが目的」ではなく、「共感を得るための手段」として使われている点があると考えられます。
情けない写真と育児ママ祭り
また、一般ユーザーが「情けない写真ください」ともつぶやいたことが大きな反響を呼び、ミーム化しました。このお題により、数多くの「情けない画像」が投稿され、コミュニティを形成しています。さらに、育児に関する「あるある祭り」が人気を集め、多くの人が自分の育児の体験を重ねて共感し合っています。これにより、心理的安全性が確保され、拡散が促進されているのです。
SNSの変化
SNSの利用スタイルは、ユーザーが発信するという文化から「誰かの言葉に自分を重ね合わせる」ようなスタイルに変わりつつあります。この変化は、特に若い世代を中心に顕著です。今後、SNSは共感を得るための舞台として更なる進化を遂げると考えられます。
AIとの共生と企業ブランド
さらに、2025年のSNSトレンドとして注目されるのは、AIとの共生です。AIによるコンテンツ生成やファクトチェック文化の広がりが、SNS上での情報の信頼性を問う新たな課題として浮上しています。また、企業がSNSを通じてユーザーとどのようにコミュニケーションをとり、好感度を高めているのかについての研究も進められており、成功事例が紹介されています。
終わりに
このように、65dB TOKYOが示したトレンドは単なる流行ではなく、SNSの利用方法自体が変わることを暗示しています。さまざまな人々の気持ちを反映した画像ミームが、今後もSNS上での共感の中心となっていくでしょう。SNSが新たな「語る場所」から「重ねる場所」へと進化していく今後の展望に、目が離せません。