アイリスグループ決算
2025-01-09 13:28:13

アイリスグループ2024年度決算速報、増収増益で果敢な成長目指す

アイリスグループ2024年度決算速報



アイリスグループが発表した2024年度の決算速報によると、同社は4年ぶりに増収増益を見込んでいます。地政学的リスクに起因する原材料費の高騰やグローバルサプライチェーンの混乱、加えてコロナ禍の影響から回復基調にあります。この回復は、主に国内外のグループ会社が経営の体質転換を図り、成長軌道に戻ったことによるものです。

2025年に向けた展望も注目されますが、アメリカの大統領交代や中東の不安定要因などが経営環境に影響を及ぼす可能性がある中で、アイリスグループは引き続き成長目標を掲げています。

アイリスオーヤマの業績動向



特にアイリスオーヤマは、コロナ禍の巣ごもり需要の反動を受け、家電やマスク事業において売上が低迷していました。円安や物価高による影響も相まって、経常利益は前年を下回っているものの、新たに生産設備が稼働したパックごはんや飲料のジャンルでの売上が好調です。

新設工場も決定され、緑茶の生産設備への投資も行われる予定です。2030年までに食品事業の売上高1,000億円、輸出額100億円を目指す方針が打ち出されています。さらにヘルスケア事業も拡大し、紙おむつ事業への新規参入を含めた投資が決定されており、新たな成長を狙っています。

労働力不足への対応



また、法人向けの事業においては、深刻な労働力不足を背景にサービスロボットの導入を加速させています。これまでに6,000社以上の企業に導入され、累計販売台数も16,000台を超えました。これによりDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進し、業務効率化を図ることを目指しています。

社会課題への取り組み



省エネソリューション事業に関しても、電気料金の高騰と省エネ需要の高まりに対応すべく、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の事業拡大に取り組んでいます。新たに「ENEverse(エネバース)」という総合エネルギーマネジメントサービスを開始し、社会課題の解決に貢献しようとしています。

来期の展望



2025年度には、約5%の賃上げを実施し、企業成長と人材確保に向けた採用強化を図ります。アイリスグループ全体では売上高8,650億円、アイリスオーヤマ単体では2,600億円を目指しています。

今後のアイリスグループの動向に注目が集まります。経営環境の不透明さに負けず、持続的な成長を達成するための戦略的な投資と経営プランの実行が期待されています。


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会社情報

会社名
アイリスオーヤマ株式会社
住所
宮城県仙台市青葉区五橋2-12-1
電話番号
022-221-3400

トピックス(経済)

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