東京慈恵会医科大学が新たに設立したメディカルITメディアラボ
東京慈恵会医科大学は、2015年4月から始まりました先端医療情報技術研究講座のもと、新たに「メディカルITメディアラボ」を立ち上げました。このラボでは、ICT(情報通信技術)を用いた医療現場への応用を、基礎研究から臨床の実践にわたって広く展開することを目的としています。
メディカルITメディアラボの設立の背景
日本は超高齢社会を迎え、医療や健康分野でのIT活用が急務とされています。そこで、日本政府は世界最先端IT国家の創造を目指し、医療分野に注力することを発表しました。これを受けて、東京慈恵会医科大学は、ITを実効的に医療現場に取り入れ、患者と医療従事者との質の高い医療を実現するためのシステムを構築するべく、メディカルITメディアラボを立ち上げました。合目的な技術開発を進めることで、医療費の削減による持続可能な医療を目指しています。
新たな取り組みと目標
メディカルITメディアラボでは、以下の目標を掲げています:
- - 地域医療機関や介護事業者との連携を強化し、迅速かつ適切な情報共有を図ること。
- - モバイル技術やセンサーを活用したデータ収集・分析を行い、全国民の健康管理を効率化すること。
- - 「MedTech」(医療技術)と呼ばれるIT技術を活用し、医療技術の発展を促進すること。
具体的な研究内容
メディカルITメディアラボでは、次のような研究にも積極的に取り組んでいきます。
- - 医療向けアプリケーションの導入と各種システムとの連携。
- - 医療現場での業務支援ツールや教育ツールの開発と導入の検証。
- - 患者が病前、病中、病後に適切な食事や運動を行えるよう、習慣や環境の改善方法を探求。
- - ロボットやウェアラブルデバイスを活用したヘルスケア用途の研究。
参加組織の紹介
メディカルITメディアラボには多種多様な企業や学術機関が参加しています。具体的には、株式会社アイキューブドシステムズやNTTドコモ、東京理科大学などが名を連ねています。これらの組織と連携しながら、リーダーシップを強化し、効果的な医療情報技術の実装を目指しています。
お問い合わせ窓口
本プロジェクトへの関心や質問については、東京慈恵会医科大学の先端医療情報技術研究講座が窓口となっています。詳細は以下の連絡先をご覧ください。
東京慈恵会医科大学のメディカルITメディアラボは、先進的な医療技術の実現に向けた重要な一歩です。この取り組みによって、多くの命を救う沙汰となることが期待されます。